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私たちが自己啓発ジプシー・ダイエットジプシーになってしまう本当の理由:不幸脱出マニュアル②

前回は「不幸とは自分を愛せないこと」「自分を愛せれば自ずと幸福になる」というところで話が終わっていた。

そうなると次に問題になるのは
「自分を愛するために何をすればいいのか?」ということだと思う。
しかしその話に入る前に、もう一つ重要な前提について話しておきたい。なかなか本題に入らねえなと思われるかもしれないが、ここまで読めば何かが腑に落ちて問題が解決する人もいると思う。そのくらい大事な前提だ。

解決策があっても問題が解決しない理由

この世には、あらゆる「ハウツー」「方法論」が溢れかえっている。
幾千、幾万のダイエット本、筋トレ本、健康本、整頓本、成功哲学本、ビジネス本、時間活用術、社交術、そしてもちろん「自己肯定感を上げる本」だってある。本だけではなく、ネットにもその手の情報はまさに掃いて捨てるほどある。

ありとあらゆる事柄に対する、あらゆる解決方法が簡単に手に入るのに、なぜいまだに苦しむ人がいるのだろうか?

あなたにも経験があると思う。このダイエットに取り組もう!と決意するも、3日や4日で…根気のある人なら数ヶ月ほどでその決意は揺らぎ、
なんとなくうやむやになってしまったこと。
あるいは、よし、この方法で絶対に成功するぞ!と決意するが、だんだんその方法に対する疑念が膨らみ、やはり数日から数ヶ月で、すっかりその方法から手を引いてしまったようなこと。

こういうとき、あなたはきっとこんなふうに言う。「この方法は、自分には向いていなかったんだ」「相性の問題だ」「自分は●●だからこの事例は当てはまらない」
もっとはっきりと自分を憎んでいる人なら「自分はどうせ何をやっても続かないから」「自分は根気がないから」「自分は怠け者だから」「自分はダメだから」などなどの悪口も頭に浮かぶかもしれない。

だけど私は、それに意義を唱えたい。
あなたが様々な「いい方法」に出会ってもそれを実行に移せないのは、あなたが自分を改善することができないのには、見逃されてきた原因がある。
その原因にアプローチしない限り、どんな良い方法を授かろうと私たちは自分を変えることなんかできない。

ね、なぜ勿体ぶってこんな話をしているかわかるでしょう。
私たちは「自分を好きになる方法」を学ぶよりも先に、この原因をつぶす必要があるわけです。

私たちの心には細菌がいる

私たちが三日坊主になってしまう原因とは何か。成功する方法を探し回り、今度こそはと言いながら、いつも途中で諦めてしまうのはなぜなのか。

それはあなたの中に、力強い邪魔者がいるからだ。
この邪魔者をこのマガジンでは「悪玉」と呼ぶことにする。

腸内細菌の話は知っている人が多いと思う。私たちの腸の中には善玉菌と悪玉菌と日和見菌がおり、それらのバランスが崩れると健康が損なわれるという話だ。私たちの心にも、同じことが起こっている。

あなたは十分に頑張っている。十分に、本気で自分を変えようと決意している。それでもなお、「めんどくさい」「もういいや」「どうせ無理」という無気力さに引っ張られてしまうのは、あなたが怠け者だからではない。
あなたの中の悪玉がものすごいパワーを持っているからだ。

私たちは腸内に悪玉菌が増えて便秘になったからといってそれほど激しく「なんて自分はだめなんだ」と思ったりはしない(昨日肉食べすぎたなあとかは考えるかもしれないけど)。心の中の悪玉の働きに対しても、あなたが責任を感じる必要はない。それはあなたの中に住んでいるけれども、あなたとは別の生き物だからだ。

私たちの中には悪玉がいる。確かにいる。私たちが自分の体と心のために良いことをしようと腰を上げる時、全力で足を引っ張ってくるのがこの悪玉だ。
「どうせお前には無理だ」
「そんな面倒なことはやめておけ」
「お前は自分を変えることなんてできない」
そしてついにあなたが立ち上がるのを諦めると、その姿を見て悪玉は言う。
「ほらみろ、お前は何もできやしない弱虫だ、怠け者だ」
「惨めなやつ。そんな風だから、誰からも愛されないんだよ」
あなたも悪玉の声を聞いたことがあるだろうと思う。

一応言っておくけど、これは霊とかスピリットとかその類の話ではない(別に霊とかスピリットの話を否定してるわけでもない。そのような概念が役立つ場合もある)。ここで言いたいのは、あなたの中にあなたが思いもよらないような心の働きがあるというと。そしてそれを別の生き物のような存在として取り扱った方が捉え方として正確、正しく対処しやすいということだ。(悪玉という概念がなくても説明はつく。ややこしいのでここでは省いたけど。いずれ補足記事を書くかも)

いつまでも自己肯定感が上がらない理由

悪玉の強さは人によって違っている。
そして悪玉の強さと、自己肯定感の低さは正比例している。
自己肯定感が低いというのは、自分のためにポジティブな変化を起こすことが非常に困難な状態なのだ。

自己肯定感の低い人は悪玉の働き故にどれほど努力しようともその状態から抜け出すことができないばかりか、自己肯定感が低い自分を変えられない、ポジティブな変化を起こせないということで一層自己嫌悪に陥り、お決まりの「自分いじめ」を始めてしまう。もがけばもがくほど「自分なんて嫌い」の沼に落ち、不満は大きく膨れ上がっていく。まさに悪循環だ。

だから今現在漠然と、あるいはハッキリとでも、不幸を感じている人=自己肯定感が低い人=自分を好きになれない人がやるべき第一のことは、

変われない自分を責めるのをやめ、
自分を邪魔している悪玉の存在を意識すること。

そしてようやくの朗報だけど、悪玉は弱らせることができる。
自己肯定感が低い人にとって、これこそが取り組むべき最初のことである。
いきなり「自己肯定感を上げるナニナニ」に手をつけてはいけない。それはまた次の段階のことだ。今すぐに自分を変えようとすると、またいつもの挫折感に襲われてしまう。それが悪玉の仕掛ける罠だ。

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