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【読書録】リカバリー・カバヒコ/青山美智子著

「木曜日にはココアを」という小説を読み、知ることができた作家さんの最新単行本。

【概要】
新築分譲マンションの1階〜5階それぞれの階に住む、5人の住人が主人公。

小学生、高校生、入社数年目の社会人、主婦、50代男性。
それぞれの年齢・立場で対峙している悩みが存在する。
新築分譲マンション近くの日の出公園にあるカバのアニマルライド、通称カバヒコには、自分の治したい部分と同じ箇所を触ると治るという伝説がある。
そんな伝説を聞いた主人公たちは、カバヒコの元へ行き、変わらず佇むカバヒコに、各々悩みを打ち明ける。

【感想】
主人公はストーリー当初、自分の世界の中での尺度で物事を捉えてしまっていて、少し考え方が凝り固まっている印象の強い人たち。
カバヒコや周囲の人たちとの出会いによって、内省し気づき、考え方を変えるきっかけをもらいながら一歩前に進む、立ち直っていく様が描かれている。

〜経験と記憶がついて、前とは違う自分になっていく。経験する前にはわからなかったことが、わかるようになる。経験と記憶で自分良くなるか悪くなるかは、自分次第。〜 (抜粋・要約)
整体師さんの言葉。
経験をどのように感じて、活かしていくのかは、まさに自分次第。
越えるのが困難な壁が目の前に沢山あるけども、色んな人に相談しながら気づきを得て、ちょっとずつbreak throughできるように諦めずに頑張り続けよう。


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