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作業所


作業所

昔、A型作業所にいた。デジタルソフトでデザインを行う訓練所だった。
場所自体には文句はなかったが、人が多くなりすぎていた。
そして、上司の圧がひどかった。

出勤時に、当時多くの人間が入ってきててごった返していた。
満員電車、又は家畜小屋の豚箱、ブロイラーにも等しかった。
朝礼が終われば、場所の割り振りがされて、ようやく移動して、向こうの島に行ける。そしてスペースができる。

朝礼で上司の説教がひどかった。
福祉の作業所でやっているのに、利益の話ばかりしてくる。
求人には依頼制作での利益の実績次第でイモがもらえる話が書かれてたが、利用者でもらった話も聞いた事なかった。あれば、入社した時点で分かる。

それ以前に課題がいくつもあり、初歩的な物、中堅的な物に別れていて、それらをクリアしないと戦力にもみなされない状態だった。

悔しい思い出

ここにいて、悔しい思い出がある。
入ってから、人の名字を使われて勝手にキャラクターの名前にされた事。
目の前で苗字をつけられたキャラの特徴について、議論を勝手にされていた。聞いてて胸糞悪かった。

その後、相談員の一人に言って、苗字をつけるのをやめさせた。
後日聞いたら、会社の名前の頭文字を取って、付けたと言う。
その頭文字をあしらって、自分の名字になったと言う。偶然で。

アシスタントを通して聞いた話だ。
この上司は語彙能力が乏しかったらしい。
キャラの名前を作るのに、辞書を使わなかったのだろう。

恐竜の化石の名前も、ラテン語やギリシャ語の辞書引いて、化石の特徴に即してつけるのに。適当にしても。

そうしたセンスがない人が上司だった。
キャラ作ったやつは上司やアシスタントにチヤホヤされてて、なおさら腹が立った。肩持たれているのは向こうばかり。

悪気がなかったそうだが、無邪気な悪意は感じた。

今はもうやめた。色々、決まりが細かくて。

ああ、これは遠い星の話だった。
この星の偉い人は秘密が漏れる事にはうるさかったので。因縁つけて待ち構えるのもいて、大変だった。

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