Z世代を引き寄せるあたり必要なこと
県庁での再会
自治体を相手とする弊社において、4月から、市町村の業務から県の方の案件にシフトするため、県庁デジタル推進課のシステム運用部隊に配属されることとなる。また4月から新人の県職員も配属されたこともあり、改めて年度初めのご挨拶に行く。
名刺交換。と、受け取った新人職員さんの名刺に見覚えのある名前が。
以前、県をZ世代の若者中心に盛り上げるフォーラムがあったのだが、その主催者の方であった。彼女のキャリアからしたら県民活躍課に配属されると思われていたので、まさかここで再会するとは思わず。
「なぜデジタル推進課にいる?」
そう心の中で呟いてしまった。
喫茶オーナーと看護師とも再会
20代世代の再会といえば、行きつけだった喫茶のオーナーが先日の県議会議員選挙に立候補し、昨年の冬頃から政治活動を実施。なんの後ろ盾もない中でどぶ板選挙を展開、見事当選を果たした。既成の利権構造に嵌ることなく闘いを挑んだ彼の熱意に心打たれ、私も少なからず応援したが、彼も20代の若者である。
さらに、その行きつけ喫茶にスタッフとして入っていた看護師の方も、会社の同僚が運営している養蜂場で再会。彼女も20代である。
あまり使うべきではないと思うが、これが"引き寄せの法則"というものなのだろうか。ここまで立て続けだと、そう感じざるを得ない。
それを前提として考えた時に、自分のZ世代に対する考え方を改めたからこのような引き寄せが起こったのだとの結論に至った。
いわゆる、"おじさん"的なことを意識してしなくなった。っといったところか。
いわゆる”おじさん”という概念
ではその"おじさん"的なこととは何か。
そのことについて、以下のようにまとめてみた。
①過去の偉業をひけらかして威張る。
②若者の独特の言い回しを認めない。
③自分の常識を押し付ける。
④若い女性に対して平気で下ネタを言う。
⑤匂いやおしゃれに気を遣わず、デリカシーが無い。
①は簡単に言うと、過去の栄光にすがることで現状何もしていない自分を正当化するということ。その経験を生かして今何かしているなら良いが、何もせずにまだ芽が出ていない若者に威張るようでは、若者でなくても離れていくと思う。
②と③はセットで見て取れる。独特の言い回しに対し、”これはこういうことか?”と訊いて、必要に応じて諭すならまだいいが。頭越しに否定して押し付けるのは、特にZ世代にはやってはいけないことである。
④は常識的に見てもNGである。そういった慾が解消できない分、若い女性にそういうことを言って、その鬱積を晴らすという心理だと思うが、まあ論外。おじさん世代のTVや漫画などは、大体下ネタとか性的な表現のバラエティが横行し、そういうものにどっぷり浸かってきた世代(これは当時のプロデューサや漫画家などが、そういう作品をつくって性的欲求を満たしてきたということで横行していたとのこと)。犠牲者でもあるが、虐待と同じで被害者が後々加害者となるケースともいえる。
⑤も女性に対してはNGなのは言わずもがなだが、男性にもNG。特に③とセットで説教しながらゲップとかする場合もあり、想像もしたくなくなるだろう。
Z世代と関わるうえで必要なこと
上記のおじさん的なところを意識からはずし、その逆をしてきたから、若者を受け入れるだけの器ができ、そこから引き寄せがあったのだと思う。
加えて、おじさん的なところ、イコール向上心がなく自分を成長させようとしないっというのが見て取れると思う。つまり、自分を成長させようという向上心が必要となる。
Z世代と関われるだけの器をつくる。→これは本人のためにならないと思ったら指摘してあげる。→その関わりの中でZ世代の真意を知っていく。→お互いの成長につながる。
”温故知新”、”負うた子に教えられて浅瀬を渡る”を繰り返す。これにより、世の中がよくなる方向へ向かっていくし、パラダイムシフトにもつながると思う。良くわからない御縁が続いているようだが、いい方向に活かせていきたいとは思うところである。(了)