死別か?離婚か?
一言でいうと
伴侶の死別ではその後の幸福度は意外と下がらない
活用シーン
幸福な人生
内容
離婚した人の幸福度は未婚の人より低い
伴侶と死別した人の幸福度は結婚している人の幸福度と有意な差がない
[蓮沼、2011]
『幸せのメカニズム 実践・幸福学入門』
前野隆司
出会いと別れ。
これ、なかなか複雑なものがあるようです。
まず、大前提として既婚者と未婚者、どっちが幸せかというと、一応結論が出ています。ディナーとルーカスという人の研究によると、未婚より既婚のほうが比較的幸せを感じているという結果が出ているそうです。
既婚者の一部の人からは反論が出そうですが、まあ、隣の家の芝は青く見えるということでしょうか。
ま、その議論は置いておいて、こんどはわかれ方です。実は、パートナーと死別した場合、結婚している人の幸福度と大きな差が見られない一方、離婚した人の幸福度はそもそも低かった未婚者よりも低くなるのだそうです。ダダ下がりですね。もちろんどうしようもない喪失感で落ち込む人も多数いると思うのですが、多くの場合、そこには区切りをつけて新たな人生を歩み出す人が大多数、ということなのでしょう。
こうなる原因を私なりに考えると、「踏ん切り」かもしれませんね。亡くなった以上はどうしようもありませんから、気持ちを切り替えて新たな道を歩まざるを得ません。他の選択肢がないから、今を生きる。そんな感じでしょうか。
もしそうでないとすると、これは今はやりの「自己肯定感」に関係してくるのではないかと思いました。死別の場合はいろんな事情はあれど「自分のせいだ」という感覚はない。だから、ツラい別れではあるものの、どこかで心に区切りをつけてやり直すことができるのかもしれません。
逆に離婚の場合は、ああしていればよかった、こうしていればよかったとか、相手が自分のもとを去ったことで、あるいは、あんなに憎らしい相手を選んだ自分を、何かしらの形で責めてしまうのかもしれません。そうやって上手くやれなかった自分、という思いを持ち続けるのかな・・・と。
的外れだったらごめんなさい、ですが、幸いにして私は離婚も死別も経験していないので、どんなにわかった風にふるまってもわかりえない感情なのかもしれません。
私はこんな本書いてる人です(^^)/
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