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天気に左右される感情から抜け出す方法

一言でいうと

幸福度は天気で左右される・・・?

活用シーン

心理的バイアスから抜け出す

内容

心理学者ノーバート・シュワルツのチームによる研究。

STEP1
晴れた日、生活満足度を調べる電話調査→満足度高い
雨の日、生活満足度を調べる電話調査→満足度低い

STEP2
調査員が「ところでそちらの天気はどうですか?」などと天気のことに触れる

STEP3
解答は修正され、天候に左右されない自分なりの回答をし直した。

幸福の意外な正体 ~なぜ私たちは「幸せ」を求めるのか
ダニエル ネトル (著)

無意識に幸福度をこたえると、その幸福度はいろんなバイアスを受ける(この場合、天候)。
しかし、天気に意識を向けさせられると、ハッとして天候が自分たちの幸福度の基準にかなり影響を及ぼしていたことに気付く。そしてなんとなく影響されていた自分の回答を修正する。

面白いことに、人は無意識に何かを判断するとき、結構こういう環境の影響を受けてるんですね。たぶん天気だけではなく、室内の温度や湿度、騒がしさや周囲の人々。その他の環境のみならず、この質問の前にどんな経験をしたのかとか。人が感じる幸福度なんて、それほどに揺らぎやすいものだし、意外と正しい判断をしていないもの。

今回の実験を少しツッコんだ表現をするなら、天気に影響されていたときの幸福度は「受動的な」幸福度で、そういった影響を排除した時に回答した幸福度は「能動的な」幸福度と言えるかもしれません。

私たちの感情は、周囲の環境刺激で随分と左右されますが、ありがたいのは「環境に左右されてるな、俺」と気づいた瞬間、その影響から逃れることが可能になるようです。これは、自分の感情や経験を、自分のなかから体験するのではなく、自分が体験している感情を外から俯瞰する視点があるといい、ということのように思います。これをメタ認知といいます。自分の体験や感情を外から見ることです。

実はこれ、物事をフラットに見る事のみならず、自分のことを俯瞰するのでいろんな悩みに対処しやすくなります。思い込みにとらわれにくくなるのです。そのコツを天外伺朗さんは「鳥の瞑想」と名付けてこんな風に言っています。自分の右後ろ3m程度のところに鳥が飛んでついてきていて、その目で自分と自分の周囲を見渡すようなイメージをきたえるのだそうです。良ければ、お試しくださいませ。


私はこんな本書いてる人です(^^)/


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