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毎日読みたい365日の広告コピー

※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です


はじめの一行

プロローグ

広告コピーとは、ある商品や企業の魅力を伝えるために考えられたものです。
しかしその中には、ただ消費を促すための言葉ではなく、わたしたちの人生に気づきや希望を与えてくれる言葉がたくさんありました。

「名前は、親が子供に送る、はじめての手紙なのかもしれない。」(パイロット コーポレーション)文具メーカーのコピーを読んで、「手で書くこと」の大切さを思い出したり。「今日ドキドキしない人は、来月もドキドキしない人です。」(ロッテ )2月、バレンタインの季節にドキリとする言葉を投げかけられたり。「見事なサクラであればあるほど、長い冬の時間、耐えてきたことを思うのでした。」(東海旅客鉄道)3月、咲きはじめた桜が去年とは違って見えるようになったり。「死にたいと思えるうちは、まだ生きている。」(浄土宗 西林寺)本当につらいとき、一筋の光となったり。

毎日読みたい365日の広告コピー

本書を手に取ってぱらぱらっとめくってみると、大きな文字で印象的なキャッチコピーが。
この本を買った人の多くは、まえがきを見て買ったというより、本文を少し読んで買った人が多いのではないでしょうか。
キャッチコピーだけに、人の心を惹きつける言葉が非常に多い。
これにはやられましたね。

本書の内容

絞り出された言葉の数々

短いものは1行。
長くとも、ページを埋めるほどの分量にもならない。
その短い言葉、文章の中に、グッと思いを凝縮する。
これをプロのコピーライターが、骨身を削りながら紡ぐ文章。
まあ破壊力がないわけがないんですよね。

実際に読んでいると、クスっと笑えたり、頑張ろうと思えたり、
本質をえぐっていたり、感動させられたり。
数行の言葉の中にストーリーがあります。

そのストーリーは、自分が持つ記憶と結びついて自然発火してしまう。

そういう狙いがあるのはわかっているのですが、心惹きつけられずにはいられません。

勉強するというより

コピーを書く人は、日々さまざまな文章を読んで研究されてることと思います。
本書を手に取った方の内の一部は、そんなつもりもあったのかもしれません。
しかし、ここに出てくるコピーは勉強するというより、鑑賞するに値するものばかり。
365日分のドラマがそこにあるんじゃないかな、と思えます。

で、カバーには憎い演出がされています。
日付が全部書かれてるわけです。
でもって、誰かに贈るとき、その日付に〇をしておく。
受け取った人が、丸を付けた日にちのページを開く。
これがメッセージになるんですね。

自分で手に取るだけでなく、大事な人に送りましょう、と。

さすが、広告の最前線の内容を網羅している本だけに、拡散を狙ったのでしょうか(笑)
まあそんな戦略にも乗ってみたくなる一冊です。

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