先延ばし癖を逆手にとった計画
一言でいうと
小さな目標を毎日設定しよう
活用シーン
自己啓発・自己管理
内容
2002年クラウス・ヴェルテンブロックと、ダン・アリエリーが行った実験。
三つのクラスを作り、それぞれに3週間で3本のレポートを書かせた。
A:最終日に3本のレポートをすべて提出するよう命じた
B:各人が自分でそれぞれの締め切り日を選び、それを守るよう命じた
C:毎週一本ずつ提出するよう命じた
最も良い成績を上げたのはCクラス。
二番目はBクラス。
最低だったのがAクラス。
Bクラスは自分でだいたい一週間おきに締め切りを設定する者が多かった。しかし、楽観的な少数派が最後のギリギリに締め切りを設定したり、非現実的な目標を選んだせいで、クラス全体の成績を下げてしまった。
Aクラスは、ついつい後回しにして最後の週に3本まとめて書く羽目になりがち。これでは締め切り厳守はおろか、レポートのクオリティもあまり期待できない。
『思考のトラップ 脳があなたをダマす48のやり方』
デイヴィッド・マクレイニー (著),
私なんかはまさに先延ばしが基本なタイプなのですが、世の中の多くの人もきっとそうなのでしょう。それがこんな実験で出てきてしまったようです。
別の研究では、人は自分を高く評価しすぎるケースがある、と言います。
たとえば、CEOは自分の能力を高く評価しすぎるあまり、会社を買収するときその値段を高めに設定します。なぜならば、「この会社は自分が経営すればもっと伸びるはずだ」という前提にたつから。
たいてい、社員に「この仕事をどのくらいで終わらせることができる?」と聞くと、最低でも自己評価の1.5倍くらいはかかるのが普通(←数値は実はうるおぼえなので、間違いかも)というデータも確かどこかで見た記憶があります。
まあどこか自信過剰なのが、人間のデフォルト。
で、こういったレポートの自己管理においても、「まあできるやろう」と見込んだものができなくて焦るのが、Aのパターン。で必死こいてとりあえず体裁は整えたけど、なかみはひどいものだった、という事が多いように思います。
これって人の目標達成メカニズムにおいても似たような側面があるように思います。ざっくりした大きな目標だけを掲げていると、ついついだらだらしてしまう。それよりも、小刻みなゴールを設けよ、という事なのでしょう。
そうすることによって、人は自分で自分を奮い立たせる生き物なのかもしれません。
ワタシ、こんな本書いてる人です(^^)/
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