映画:メッセージ ネタバレ感想

監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ、出演:エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー、フォレスト・ウィテカー

ポスターがとても印象的な映像のSF映画。

ある日突然宇宙船がやってきて、別に攻撃はしないんだけど
彼らの意図もわからないので、コミュニケーションに苦労して…
というありがちな話ではあるのですが。

全体のトーンがちょっとハリウッドっぽくないな
と思ったら監督はカナダ人とのこと。

ブレードランナー続編の監督にも抜擢されたそうなので、

楽しみになりました。(ブレードランナー信者としては、新監督などありえなかったのですが(笑))

以下、壮大なネタバレですので、未見の方はぜひ、

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宇宙人とのコミュニケーションに言語学者が選ばれる、これはまあ、わかります。
だけど、音声だけでやろうとするのってちょっと…
主人公言語学者がホワイトボード持ち出して文字でコミュニケーション
しようとしたとたん、相手も不思議な絵のような文字でコミュニケーション
返してきてばんざーい、とか…

いやもっと前に思いつくでしょう?!!!
ボディランゲージとかもあるし。

それと、宇宙人に英語の文字を教えて、こちらも宇宙人の文字を覚えて
コンタクトできるようになるのですが、
宇宙人側が、地球に来た目的などを語る段になって使った言葉が「武器」WEAPON
USE YOUR WEAPON.
や OFFER WEAPON.

そりゃあ地球側はパニックでしょう。

自国より文明の遅れた国に武器を提供して内戦させた
経験のある国たくさんありますからね…

そんなに文明の発達した星だったら、「武器」と「道具」の違い位
区別してくれよ、とか(笑)
もう戦争の無い星だから 武器=道具 なのかな、とか。

そして、なんと、彼らの言う武器、は時間の扱いなのでした。

時間は、一方向に流れるわけではなく、
同時に存在する。未来からも情報を得る事ができる、
それを使え、ということ。

そしてそして、主人公の回想のように出てきていた
娘や夫とのストーリーは、実は!未来だったのです!

まだ生まれていない娘が、難病で亡くなる姿を
観客は見せられていたのです。

良くあるハリウッド映画なら、生まれてくる娘が難病で死なないよう
未来を変えるようがんばろう!になるんでしょうが。

別れがくるのがわかっている人と過ごすにはどうする?
と、主人公はそういう未来を受け入れようとします。

ハリウッド的にすっごく新しいなと思いました。

ニューエイジなどの世界で言われている
現在過去未来は同時に存在する、という事とも合致していますし。

別々に宇宙人とコンタクトしている国々が不信感から
コミュニケーションを絶ったり、
警備している軍人が、
不信と恐怖から宇宙船を爆破しようとするのは、
気持ち的にはわかります。愚かだな、と思うけど。

各国の軍や政府は、宇宙人の意図を知ろうとする前に、
パニックに陥らない為の、自分たちの心のケアも必要だったと思います(笑)

この監督の別の作品も見たくなりました。

(2017-07-14 )

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