部下が上司の顔色をうかがう"コーチング"

「コーチングって、質問によって「部下に気づかせる」「部下に考えさせる」」
事なんですよね、と、管理職の人達から良く聞かれます。

気づかせる、考えさせるって
なんだか上から目線~上司だから、立場が上なのは当然ですが(笑)

かたや私がやっているような
狭義の「コーチング」において
コーチとクライアントは
対等な関係です。
(学校スポーツにおけるコーチと生徒とは違うものです)

上司とコーチの違い


上司は部下に指示命令する権限と責任がありますが、
コーチがクライアントに指示命令する
権限も責任もありません(笑)

上司は部下の仕事の責任者・当事者ですが、
コーチはクライアントの課題に関して第三者です。

上司がある仕事上の課題に対して
「こうしよう」という答を持っている時
それを自分では直接言わずに
質問などして誘導して
部下に言わせる…

これは「コーチング」とは呼びません(笑)

これをやられると、
部下は自分の考えを言わず、
上司の顔色をうかがうようになります。

質問の本来の力


コーチが質問するのは、
語られていない情報がたくさんあるからです。

質問されたことで、クライアントも、
まだ考えてなかったこと、確認してなかったこと、
意識してなかった事、などに気づくこともあります。

コーチが別の視点を提供する事もありますが、
最終的にどうするか決めるのはクライアント自身です。

コーチが「こうするのが一番いい」
という答を持っているわけではありません(笑)

どうも上司と同じことを部下に
言わせるのが「コーチング」という誤解が
案外広がっているようです。

それって、上司の考えが常に正しい
上司は常に正解を持ってなきゃいけない…
という強固な前提があるからかなと思います。

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