見出し画像

タイム・トラベルは古今東西の題材なり

「アバウト・タイム」って、どういうカタカナタイトルでしょうか?

最近、あまりにも長続きしてきた白人優位主義や家長父制度に敏感なこともあって、辛口で映画を見てしまうんですが、さておき。

男性に特殊能力が遺伝するって言う設定が、ツッコミどころ満載ですが。
遺伝子的に多いと聞くと、ついつい学生の頃に習ったメンデルの法則から、連想してしまい、血友病や色盲を思い出してしまいます。

今回の映画は、遺伝子の異常ではなく、生活について見直すと言うところがポイント。
私が大好きなビル・ナイが主人公のお父さん役で出ているので、ついついほっこりしてしまう、いろいろと笑ってしまう設定もあるんだけれど、少しゆっくりとした、暑苦しくない(寒い日もある)イギリスの田舎の良さを感じます。

コミカルに描かれているから、重くなくて、さらっと観られます。けれど、浮き彫りになるのは時間の使い方であったり、誰もが思うであろうやり直したい場面だったり、また親しいからこそ難しい関係であったりの有り様。

予告編はこちらです。

ネタバレしてしまうけれども、能力を最終的にどうするか、が主人公の決断で、共感するしないかが分かれるかもしれません。

タイムトラベルは、物語を描く上での手段に過ぎず、タイムトラベルそのものが目的になっていないのが気持ちよかったです。

能力によって高慢になったり、世界を変えようと紛争するのではなく、主人公自身が変わるのはいいですよね。

タイムトラベルと言うと、タイムマシンなどの普及の名作と言われる小説や映画思い出しますが、今回は時間という誰しもが逃れられない枠組みと、主人公の選択肢が浮き彫りになる展開が面白くて、斜めに構えずに済みました。笑

こういう映画がもっとあってもいいなって思います。

サポーターのみなさま、ありがとうございます。一層、切磋琢磨していきます!お会いできるのを楽しみにしております