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健気に咲くこの花達に言い知れぬ魅力を感じて

生徒さんが作品に取りかかる前に何を描くのかを話し合う時間を
設けています。
・こんなに素敵な風景を、こんなにかわいいペットを絵にしたい。
・こんなに哀しかった思いを、絵に残しておきたい。
・こんなに嬉しい事を、みんなに伝える為に絵にしたい。
それぞれの想いや感動や想像があって、モチーフは決まって来ます。
そんな想いのこもった生徒さんの作品を、
ご紹介していきたいと思います。           若林 薫



けしの花   F4(33.3×24.2)㎝   アクリル画   TNさん


パパヴェル・ヌディカウレ
これはケシ科の花の名前です。
一度聞いただけではなかなか覚えられない気がします。

毎年6月から8月の夏に高山や
緯度の高いツンドラ地帯の過酷な環境に咲く多年草です。
黄色い花の足元の白い花はアムレンセと言い
この花も背丈が20㎝前後と低く
強い風を避けて山肌の岩の隙間で
きれいな花を咲かせています。
 
作者は健気に咲くこの花達に
言い知れぬ魅力を感じたのかもしれません。
岩場の冷たさや厳しさを鋭い直線で形づくり
色彩もブルーやブルーバイオレットの
寒色を使用し簡潔に表現し
山の険しさを充分に感じさせてくれます。

又、それとは対称的に か細い茎や花びらが
風に揺れる様子も曲線を用いて描き
硬軟を程良く配置させたところに
作者のセンスの良さが光ります。
  
                  絵画講師 若林薫 評






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