
冷たくなった手足や体を温めてくれるあったかい甘味処も 旅の楽しみのひとつです
生徒さんが作品に取りかかる前に何を描くのかを
話し合う時間を設けています。
・こんなに素敵な風景を、こんなにかわいいペットを絵にしたい。
・こんなに哀しかった思いを、絵に残しておきたい。
・こんなに嬉しい事を、みんなに伝える為に絵にしたい。
それぞれの想いや感動や想像があって、モチーフは決まって来ます。
そんな想いのこもった生徒さんの作品を、
ご紹介していきたいと思います。 若林 薫

2022年 第44回平塚市展 奨励賞受賞
雪深い里の
凍てつく様な川に架かる吊橋を渡る
観光客の列の中に
作者とお母さんが一緒に居ます
その列は 誰もが寒さに耐えて
黙って歩いている様な気がします
吊橋には雪が積もり
足元が不安定で 緊張感も漂って来ます
橋を渡り切った先には
屋根に重く雪をかぶった古民家や土産店が
かすかに見えます
冷たくなった手足や体を温めてくれる
あったかい甘味処も旅の楽しみのひとつです
作者はお母さんと向かい合って
一杯のおしる粉を食べながら暖を取り
今日の旅の話しや昔話しなどを
したのかもしれません
アクリル絵の具で描かれたこの作品は
日本画を想わせる落ち着きのある色使いと
スパッタリング技法を利用して
遠方が雪でかすむ様子を巧みに表現し
静寂感をも
醸し出していると思います
絵画講師 若林薫 評

2021/12に紹介した同じ作者の作品です
「作品をご覧頂きありがとうございました。気に入って頂けましたら、
スキ・コメント・フォローなど頂けますと創作活動の励みになります。
よろしくお願い致します!」
この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!