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親子でコロナウイルス感染 まるっと2月が溶けた話

世の中では2022年初頭からオミクロン株の陽性者数がうなぎ登り。
こうなるだろうと覚悟はしていたので、年始から外出を控えたり、毎日手洗いうがいをしっかりするなど、対策をして備えてきました。

いよいよ周りにも迫ってきているなと感じた、2月の初旬のことです。

その日は突然やってきました。

夕方の家事が忙しい時間帯に、突然電話が鳴ります。

「〇〇くんが濃厚接触者になりました、ついては明日からクラス閉鎖となり休園です」

キタ休園、自宅保育詰んだ!状態で2月が幕開け。
しかし、そこからが悪夢の展開でした…。

休園から数日後の夕方。あれ?なんかこの子熱いぞ…。体温を図ると38.5度、子ども発熱です

嫌な予感がするので、念のためかかりつけの病院に事前に電話し、連れていくと別室案内となり、速攻PCR検査へ。

そして、陽性。えええ…どうなる?

大混乱の医療現場、情報をどこで掴めばいいか迷う


22年2月時点では、コロナウイルス感染者数が激増のため、すでにPCR検査が受診できる病院が限られている状態でした。
そして、基本的にはかかりつけの病院か、発熱外来などでないと検査受診が難しく、PCR受診や問診を受けるにもまず一苦労です。

前述の通り、まずはかかりつけの小児科へ事前に電話相談し、受診へ。
しかし、この時点では濃厚接触者である両親2人は、PCR検査の受診不可でした。注意いただきたいのは、発熱者しかPCR検査を受診できないということです。

子どもの陽性確定後、なんと翌日から私も発熱(もはや悪夢)
発熱した時点で私もPCR検査受診となりました…。(ちなみに夫はひとり最後まで発熱せず隔離期間が終了したため、PCR検査は未受診です)

しかし、大人はPCR受診に入るのがこれまた一苦労。

病院の発熱外来専用ダイヤルに直接連絡するのですが、何しろ電話がつながらない。朝から震えが止まらない中、必死に電話すること2時間、ようやく外来に入ることができたのは、その日の夕方でした。
それほどに発熱外来が混雑し、PCR検査受診にも時間がかかっているということです。

3月時点で状況が変わっている可能性もあるので、まずは怪しい、これは…と思ったら、PCR検査が受診可能の医療機関をリサーチ、あるいはかかりつけの病院に相談することをお勧めします。

濃厚接触者や陽性者、待機や行動範囲の現実

陽性者は発症日(発熱日)を0日として、そこから10日間が自宅療養(隔離)期間となります。

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(出典:東京都福祉保健局 多摩府中保健所 HP)



濃厚接触者の自宅待機期間は、刻々と変化をしていますが、22年2月からは、発症者との最終接触日を0日として、そこから7日間が自宅待機期間になりました。厚生労働省の資料によると、これはオミクロン株の潜伏期間がデルタ株と違い短いからだそう。

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(出典:東京都福祉保健局 多摩府中保健所 HP)


本来であれば濃厚接触者も自宅待機のため、外出不可の日々です。ところが自宅で家族に陽性者が出たり、一人暮らしで濃厚接触者や陽性者となるとこれはかなり悩ましい問題です。

まず医療機関にかかった後、陽性者は対処療法薬として解熱剤などの薬が処方されるのですが、薬局への来訪はNGとされます。そこで、家族内の濃厚接触者が代わりに受け取りをするしか方法がない状況です。

後日、私が隔離解除となった際に、薬剤師さんと会話したときには、「一人暮らしで薬が受け取れない陽性者の自宅のドア前に届けに行ったり、近くまで車で来ていただき、車の窓越しから届けている」と聞きました。薬を受け取る一つにしてもそれほどに逼迫している状況だということがわかります。

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そして次に悩むのは、日用品の確保です。

我が家は基本的に宅配スーパー、ネット通販などをたよりに過ごしていましたが、それでは間に合わない場面も想定されます。

そうなるともはや同居の濃厚接触者が買い物に行くしかなく、現実的に医師や薬剤師さん等からも「マスクをして、消毒をして、喋らずに最低限の行動をすます形で買い物へ行ってよい」と指示をいただきました。

では、一人暮らしで陽性者になった場合はいったいどうするのか?

本来であれば、療養者は希望をすれば各自治体から配食サービスを受けることができるのですが、この配食サービスも感染者ピークの時期はすぐには届かない状況でした(我が家は申し込み後、1週間ほどして自宅に到着)。

そうなると知人を頼るか、最終的には陽性者であっても自分で買いにいくしかない状況になっているようです。

我が家に届いた配食サービス。
他にもゼリードリンクや、レトルトカレーに乾麺パスタ1キロ、カップ麺などが届きました。


<余談>買い物に便利なサービス

我が家は夫婦共働き、幼児のいる家庭なので、日頃から家事便利サービスをフル活用しています。もちろん有事の際にもかなり助けられました。

もしご興味があったらトライをしてみることからおすすめします。

⚫︎ネットスーパー
どのスーパーも1日に7〜8便ほど配達時間枠があり、以前よりも1便の利用者数が比較的増えています。ですが、2020年の1回目の緊急事態宣言時、このネットスーパーの枠は壮絶な争奪戦を繰り広げていました。(ライブのチケット並みに取れないという感じ)

この数年でネットスーパーの選択肢はかなり増えましたが、まずは初期登録をする、自分の住む地域が利用可能地域かを調べておくだけでも、ピンチの時にすぐ使えると思います。

ちなみに我が家はサブアカウント含めて、4つのネットスーパーと、2つの食材宅配サービスに登録し、有事の際に使い分けています。

<代表的なネットスーパーと食材宅配>
・イトーヨーカドーネットスーパー
・イオンネットスーパー
・楽天西友ネットスーパー
・コープネットスーパー
・アマゾンフレッシュ
・ライフネットスーパー    
・コープデリ
・パルシステム
・オイシックス
・大地を守る会          などなど

⚫︎宅配サービス
何でも最速で届けてくれるアマゾンプライムフードデリバリーをフルスペックで頼りました。
特に療養期後半は、子どもが元気だけど、自分の体調がまだ悪くて食事が作れない状況(療養期後半はこの食事の用意が本当にきつい!自分が元気だったとしても3食作るのはしんどい)。
行政の配食サービスの食材を使いつつも、デリバリーもカンフル剤的に投入して凌ぎました。

<お世話になったサービスたち>
・アマゾンプライム
・ウーバーイーツ
・出前館
・すかいらーくデリバリー
・銀のさら/釜寅 

肝心な病状はどんな感じ?

病状ですが、いったいどんな症状かというと、

子どもに関しては
・1日〜2日ぐっと高熱になる
・その後すぐに解熱。数日食欲がないものの、症状は早めに回復
・咳鼻水、喉の腫れ等の症状はなし

でした。問題は同居している大人の家族が感染した場合です。

私はというと、
・喉の痛みが発生
・半日もたたずして、震えるほどの悪寒と節々の痛みが発生
・さらにそこから半日後、発熱(38度)
・同時に倦怠感とめまいが継続(解熱しても2週間ほど継続)
・咳、痰が絡まり続ける(これはおよそ1ヶ月近く継続)
・発熱自体は2日ほどで解熱
・感染後、1週間が経過してから嗅覚障害が発生(3〜4日ほどで解消)

と、単純に発熱だけではない様々な症状に悩まされました。
特に倦怠感とめまいは、長くしぶとく続き苦しむことに。

・解熱後も段差のない家の中を歩いていても、ふわふわする
・起きているとしんどいので、横になりながら電話したり、メールをする
・止まると困る仕事を代わってもらいたいから連絡しようとして、PCやスマホの画面を見ても、自分の焦点が歪んで合わない
・仕事復帰後も、長時間画面を見ていられないので、電話やWeb会議などの音声でのやりとりを中心にして、事務仕事への復帰を控えた


など…仕事にかなり影響をして辛かったです。

幸い周囲の人たちの理解があり、助けていただき、なんとか回復できて正直心の底からホッとしています。

軽症でもあなどるな、日頃より備えておくことは身を助ける

最終的に2月の初頭に感染した我が家は、隔離解除されたのが2月の3週目の週末あたりでした。

とは言っても、隔離解除後にサクッと日常に戻れるわけではありません

2週間以上も自宅内に引きこもっていたので、とにかく体力がありません。症状の倦怠感が抜けても、日常生活をこなすのにアップアップで、今度は毎日疲労困憊…というのが2週間くらい続きます。

子どもも保育園を2週間以上休んでいたので、それまでのリズムや環境を取り戻すのに少し時間がかかりました。

そういうのも含めると、元の日常に戻すのにトータルで1ヶ月間費やした、というのが現実です(つまり、2月が溶けた・・・)。

でも、これでも軽症です。軽症でもこんなにしんどいのか〜…コロナは軽い風邪だよ!とはちょっと言えない、というのが罹患者としての本音です。

もちろん無症状陽性の方や、もっともっと軽症の方もいらっしゃいます。

ですが、備えることをしておいて損はないと断言できます!!

最盛期は過ぎたとは言え、まだまだ油断はできない感染状況です。
春になるまでもう少し、少しの備えと知識を持ち、感染に気を付けていきたいところですね。(二度目はちょっと本当に御免だ…)


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