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1文字変わると違う世界が見えてくるはなし


こんなイベントに行きました。


舞楽・蘭陵王(らんりょうおう)。
昔の中国の超美形武将が、イケメン過ぎて周囲に侮られるのを防ぐ為、怖い仮面をつけて戦いに出ていましたよ、という逸話を題材にした踊りです。

その踊りの前の解説アナウンス。


「 ……蘭陵王は美しい顔を隠す為、いかめし仮面を着けて戦いに出たという…… 」




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蘭陵王の衣の色はいかめしの包みの色に似ているよ。


聞いた瞬間、ぬっ、となったけれど誰も反応しなかったのでちょっと挙動不審な人になりました。
自分の空耳かと思い後で連れ合いに確認したら、「確かに『いかめし仮面』と言っていた」と証言をもらえました。
いかめしい。


※ おまけ ※
自分の中では、アナウンスモードでの「古典」の発音は標準語の「コタツ」とほぼ同じなのですが、皆さんはいかがでしょうか。
「こ」と「て」がほぼ同じ音の高さで、「ん」がちょっと下がる。
関西口語的には「ん」がちょっと上がりますが。

ですがこの『古典の祭典』解説アナウンスの方、ずーっと「おでん」と同じ発音(多分ですが、テレビとか見ている限りでは「おでん」の発音は東西でそれ程差が無いかと思います)。
2文字目の「て」で急に音が上がって「ん」がほんの少しだけ下がる。

おかげで舞楽中、脳内の片隅で「おでんの祭典」が繰り広げられていました。
自分の中での「お祭りおでん」は、牛すじたっぷり、大根・卵・餅きんちゃく・ひろうす・ウィンナー巻・白滝・梅焼・昆布です。特に梅焼、すごく憧れなんですがちょっぴりお高く、おでんの具ってひと通り揃えるとただでさえそこそこのお値段になる為、自宅では買って入れようという勇気が出ないです。

また、東京は日本橋の「お多幸本店」の「とうめし」に乗った豆腐は、人生の中で最高のおでんの具と呼べます。長期休業中だそうですが、再開が待たれます。


11月に入って気温も更に下がってきましたね。
皆さんもぜひ夜の食卓で「おでんの祭典」をお楽しみください。
(いかめし駅弁の写真は北海道・森町公式サイトのものをお借りしました)

   

   


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