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ツクヨミ 秘された神(3) 宮中三殿、北向きの鹿島神宮、諏訪大社

宮中三殿と八咫の鏡

皇居・吹上御所とは、面積41万㎡、12万8000坪(東京ドーム9個分)、皇居の半分を占めている。これは天皇のプライベート庭園。

皇居全体。赤いマーカーが宮中三殿


宮中三殿拡大(google map)

三殿とは、神殿、賢所、皇霊殿のことで、いずれも檜の白木造、以前は桧皮葺きだったが明治38年(1905)防火を名目に銅板葺きとなる。
神殿には「八百万の神々」、皇霊殿は「歴代天皇と皇族」、賢所には「天照大御神」が祀られている。

この賢所には御神体として八咫の鏡が祀られているが、なぜか二座ある。室町時代に吉田兼俱(かねとも)が制定した配置で、一の御座は内々陣の中央、二の御座はその右脇。皇宮警察の記録では、ともに高さ90㎝、幅80㎝、重量200㎏の同形状の唐櫃。

ちなみに皇宮警察は緊急時避難の際、防備の対処は三種の神器であって、陛下ではない。中でも賢所の鏡が最優先となる。

内々陣の唐櫃には紐が網目状に絡めてある。天皇即位の際に掛け替えることを「お搦め神事」という。おそらくその意味は紐で縦横を繰り返すことで九字(「臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前」)切っている。
つまり鏡は唐櫃の中に「封印」されている。

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