シチリアの夏、これなくしては語れない・・・のパスタ
シチリア島の州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。
昨日は何といきなり36度まで気温が上昇。 湿度がなくほぼドライ状態なので死なずに済みましたが、あれで湿度があったら今日ここに私はいないと思います。 アフリカからのシロッコ(季節風)かと思ったら、風はないのです。 窓を全部閉め切って過ごしました。 開けたら大変なことになってしまいます。 ちなみに我が家、クーラーなし。 引越しの時に壊されて、直すと言ったものの直っていなく、何だかうやむやに終わってしまった・・・。 あの時にもっときちんと処理をしなかったのが悔やまれます。
でもそれから17年も時間が過ぎていて、壊されなくても絶対に壊れていたなぁと思う今日この頃です。 毎年買おうと思いながら、何故かまだゲットせず。 昨日は欲しかったですよ。
ナスが美味しくなってきたので、夏の定番パスタの登場です。 ナスとトマトソースのパスタ、こちらでは「ノルマ風」と呼ばれています。 何故「ノルマ」とおばれるのかというと、いくつか説はあるものの多分これが1番知られている理由。
それはシチリア島東部のカターニア 出身の作曲家ベッリーニさんの代表作の一つである、「オペラ/ ノルマ」に因んだ名前だということ。 素晴らしい物に出会った時、カターニア の人は「これはノルマだ!」という習慣があったとか。 で、とある劇作家(確か)がっこのナスとトマトソースのパスタを食べた時、「これは本物のノルマだ!」と叫んだらしいです。 そこからこのパスタはそう呼ばれるようになったという話。
シチリア全土で食べられていますし、勿論北から南までイタリアの食卓に上がるかと思いますが、シチリアの中でもカターニア が元祖と言われています。 そしてこのソースにはリガトーニを合わせるのがオリジナルらしい。 基本トマトソースは何にでも合いますから別の形状で作っても問題ないのですが、そして拘りのあるイタリア人からも文句は出ませんが(笑)、リガトーニが元祖なんですって。
ナスの切り方も色々ありますが、まぁ一般的には角切りかな? 一度しっかりと揚げます。 そしてシンプルなトマトソースに加えて少々グツグツすれば出来上がり。 シンプルなトマトソースという事は、玉ねぎは入りません。 ニンニク、鷹の爪、トマトのみです。 あっ、オリーブオイルは勿論必要ですよ。
私はバジリコも加えてソースを煮込みました。
そのソースにアルデンテに茹でたパスタを加えて和えるだけ。 本来ならパルミジャーノではなくて、リコッタ・サラータを使用します。 こういう話、多分去年も書いた気がしますが・・・。 リコッタ・サラータは名前の如く、水気をとったリコッタに塩をまぶして作ります。 シチリアでは普通に買えますが、自宅でも作れます、作らないけど。 トマトソースには本当に合うのです。
これからの時期、少なくとも週に一回は食卓に上がるパスタ。 美味しい、美味しいと夢中で食べながら、8月中旬くらいになるとすっかり飽きてしまい、食べたくなくなるパスタです。 毎年これの繰り返し。 相方が好きなのでよく作るし、彼は自分でも作るし、夏場誰かの家へ遊びに行くとこれが出てくるし・・・。
今はシーズン最初なので、美味しく食べました。
今週のnoteさんからおお知らせはこれでした。
有難うございました。
そうそう忘れていました。 シチリアは今日からホワイト・ゾーン指定となったのです。 つまり、ほぼ通常生活って事。 街を歩く時にはマスクも義務ではなく推奨という事らしい。 私は少なくとも2度目のワクチンが終了するまではしますけどね。 でもこれで感染者が増えたら、いきなりレッドに戻る可能性もありますよ。 それぞれが自覚のある生活をしないとね。
弾け過ぎにはご用心です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?