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盛り付け雑っ、なボンゴレビアンコ

シチリア島の州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。

日本は本格的にゴールデンウィークに突入ですね。 地域によっては自粛だそうですが、それでも人の移動がないと言うことはあり得ないから、あちこち人混みもできるのでしょう。 イタリアはゴールデンウィークなんてありませんが、今日はメーデーで祭日です。 と言っても土曜日だし、どうせ出られないので全く祭日という気分ではありません。 要するに普通の日です。 

相方定年退職組、フリーランスの私は書く仕事しかないので、もう一年以上万年日曜日って感じであります。

昨日のランチ、ボンゴレです。 これはイタリアにおける私のパスタの原点であります。 以前書いた事がある気もしていますが、初めて仕事でローマへ着いた21歳の時、夢のようなローマ5泊! その間ひたすらこれを食べたのであります。 何故か先輩方皆さんお好きで、もうこればっかり。 ローマにカルボナーラやカーチョ・エ・ペーぺなどがあることすら知らず、ボンゴレ一色。 前菜に生ハムメロンとカプレーゼを注文し、その後はボンゴレ・ビアンコでした。

トマトソース入りのボンゴレ・ロッソを好む人も数人いましたが、ビアンコが優勢。 この同じメニューを5日間、昼、夜と食べ続けたわけです。 どうやったら作れるのかも知らず・・・。 まだその頃の日本はナポリタンとミートソースが主流で、後は「五右衛門」の和風パスタ。 あー、それよりも歴史の古い「壁の穴」がありましたっけ。 今もあるのかしら?

そんな中、本格的なイタリアのスパゲッティは衝撃的でしたね。 ショートパスタやラビオリなどの詰め物をしたパスタの存在すら知らず、海の幸のパスタも知らず、とにかく皆んなでボンゴレだけを食べ続ける日々。

その後日本でもイタ飯ブームが到来し、本格的なお店がどんどんとオープンしました。 バブル直前だったかな? そしてバブル崩壊後にイタリア留学。 フィレンツェに住み始めました。 又好きなだけボンゴレを食べるぞ〜と意気込んでいた私ですが、なんとなんと! フィレンツェのトラットリアやレストランではボンゴレがない事が多い事実と直面。 今ならわかります、内陸のフィレンツェでは「肉」が主流なのです。 やー、ショックを受けましたっけ。 

語学学校の先生にその話をしたら、「ボンゴレを食べたかったら、ナポリへ行け」と。 はい、おっしゃる通りです。

とまぁ、私にとってボンゴレは原点であり、大好きなパスタの一つです。 あんなにどうやって作るのか知りたかったのに、知ってしまえば超簡単。 

ニンニクと鷹の爪をオイルで温めて香りを移し、そこへあさりを投入。 白ワインをドボっと加えて、蓋をして貝の口が開くまで。 蓋をとって汁を乳化させて、アルデンテに茹でたパスタを加えて、最後にパセリ。

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雑な盛り付け・・・。 ちなみに私はニンニクは包丁で潰し、香りが出たら取り除きます。 これはもう好みの問題で、みじん切りにしたニンニクを使う人もいるし、潰したニンニクをそのまま残す人もいます。 たったこれだけのことでイタリア人は議論を始めたりするのですけどね(笑)。 なんでも良いのです、お好きなように。 もっとオイルたっぷりで作る人もいます。 美味しいけど確実にカロリーは上がりますけどね。 私はお皿にソースが沢山残るのが好きでないので、こんな感じが多いかな?

さて、今日は何にしよう? もう考えるの面倒だ〜。


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