見出し画像

パレルモで食べる寿司

シチリア島の州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。

イタリア時間の土曜日の午後、ロックダウン中に助けられていたFBのグループ、「食」で繋がっているグーループのZoomおしゃべり会がありました。 今回の参加者は20名ちょっと、3回目でしたがいつもながら楽しい集まり。 

で、私がそっちで盛り上がっていた頃、相方のところに友人から連絡が入り、夕食を一緒にする約束が出来ていました。 

友人(男性)とその娘(15歳)の2人でお寿司を食べに行く予定だったところに私達2人がジョイン。 友人の奥さんは仕事で不在、この夫婦は2人とも音楽家で、奥さんはオーケストラでビオラを弾いています。 なんと夜9:30からのコンサートということで、その時間帯にびっくりしますよね。 2時間弱のコンサートという話でしたが、それにしても夜9:30スタートとは‼︎ 正に夏のシチリアって感じです。 

夏の土曜日、家族や友達と海で過ごす人が多く、今の時期は日没も8:30くらいですから、少なくとも7時頃までは海にいて、帰宅してシャワーを浴びて着替えて出直すと考えると、そのくらい遅い時間のスタートではないとお客が来ない! という事を考慮に入れての時間設定だと思われます。 

そうシチリア人、目の前に海があっていつでも行かれるとしても、海優先。コロナでコンサートも全部中止になっていたので、やっと再開したからには人が入らなくては困る。 パレルモの有名なマッシモ劇場は座席数をかなり減らしているので、満席になったとしても今までの何分の一かの収入になってしまうのです。 まぁこれはどこも同じだと思いますけど、レストランもそうですよね。 

話をお寿司に戻します。 待ち合わせは8:45というこれ又遅い時間ですが、シチリアでは普通。 夕食の待ち合わせの時間は一年中8:30〜9:00の間になります。 

パレルモのお寿司、経営は全て中国人です。 ここ数年でお寿司の人気がうなぎ登りで、ニョキニョキ新しいレストランがオープンしました。 そして元々はチャイニーズレストランだった所もお寿司を取り入れるようになりました。 中国人経営なので、メニューには中華料理も並びます。 ある意味楽しいでしょう? 

特徴としては All you can eat というスタイルで、メニューから選んで食べ放題。 でもオーダーした物を残した場合はその料金を支払わなくてはいけないというシステムです。 これは食べ放題だからといって頼みすぎ、結局残す事になる事態を防ぐ為のやり方です。 食品ロス自体良くない事ですし、お店側としては損害に繋がりますから。

まずは枝豆。 冷凍物でありますが、十分満足です。

画像1

子供の頃からの大好物なんです、枝豆。


画像2

海老の天ぷらはカリッと揚がっていますが、天ぷらというよりはフライに近いかも。 天つゆではなく、トロッとした照り焼きソースに近い物。 

そして色々適当に頼んだお寿司がやって来ました。

画像3

基本はサーモン、マグロ、海老、アボカド、カニカマ、鯛あたりで、プラスクリームチーズや偽物っぽいトビコとか。 巻き寿司を1本天ぷらのように揚げてあったり、笑えるような物もあります。 そして物によっては上に甘い照り焼きソースがかかってる〜。 これはちょっと苦手・・・。 でもシチリア人は好きな人が多いですね。 

日本にいたらとても食べる気がしないかもしれませんが、これは「寿司という名前の別物だ」と理解していると、それなりに美味しく頂けます。 どっちにしろこれしかないので、私にとっては有難い存在です。 

この他に、海藻サラダ、餃子、春巻きなども頼みました。 

イタリア料理以外を食べる機会が少ないので、満足します。 相方もお寿司を食べる人で良かった〜。 彼は納豆巻きも食べるんですよ、結構偉い。

パレルモのお寿司屋さんは、どこへ行ってもこんな感じです。 こうなると一番肝心なのは魚よりもお米。 ご飯を上手に炊いているお店が少ないのです。 2年くらい前と比べると、かなり良くなってきてはいますけど。 あと一歩って感じかしら?

考えてみたら去年の12月初頭振りのお寿司でした。 ご馳走様でした。 又行こうっと。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?