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この食べ方が一番好き

シチリア島の州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。

昨日のウォーキング、家からいつもとは反対側の方へ行きました。 同じ道ばかりを歩くのも飽きるので。 反対側へ行っても海沿いを歩けます。 そしてその辺り、毎週木曜日には市が立つのです。 帰りにちょっとお買い物をしましょう。

行きがけに八百屋さんを覗きながら・・・。 だいたい買う物を決めておきました。 

お肉屋さんは一軒のみ、魚屋さんも一軒、前はもっとあったはずなんですが、やはり全体的に規模が小さくなっていました。 ここにもコロナの影響が出ているのかぁ。 日常品、チーズ、野菜、洋服やら靴などは結構お店の数も多いです。 その中でも繁盛しているお店とそうでないお店があるのが面白い。 ここの市はたま〜についでに足を運ぶくらいで頻繁に来るわけではないのですが、来たら行く八百屋さんは決まっています。 他よりも売れています。 他のお店をチェックしていないし買ったこともないので、品が良いのか値段が安いのか、人気の理由は不明。 でも品物は確実に良いです。 

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海沿いなので、向こう側は海〜。 手前にロープを貼って、人が商品に近づかないようになっていました。 そして番号をとって待機。 人がロープ沿いに群れてくると「離れて下さい」と叫ぶお店の人達。 そして何度言われてもロープにひっついている買い物客達。 イタリアですねぇ。 人の話を聞かない(笑)。

私がゲットしたかった物はこれです! 今シーズン初めて。

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じゃ〜ん、アーティチョークです。 11月終わりから出ていましたが、走りの物は化学肥料を使用していることが多いのですって。 クリスマスに食べる人も多く、わりと高い値段設定ですが、年が明けると値段も下がってきます。 パレルモ地方はチェルダ(Cerda)という場所で栽培した物が主流で、トゲのあるタイプですが、昨日の八百屋さんではトゲなしの品種も売っていました。 原産地を聞くのを忘れた〜。 因みに島の反対側、カターニアではトゲなしが主流のようです。

相方は食べ慣れた「トゲあり」を買いたかったらしいですが、お店の人と話をしたら「トゲなし」はものすごく柔らかくて生でも食べられるよと言う事で、こっちに決定。 どう調理しても大好きなアーティチョークですが、一番好きな食べ方は「サラダ」なのです。

そうそう、アーティチョークを保存する時には冷蔵庫へ入れません。 上の写真のようにボウルに水を張って、お花を生けるように茎を水に挿しておきます。 これで3日くらいは充分元気でいますよ。 

外側から皮というか花弁と言うか・・・を剥いていき、柔らかい部分が出てきたら先端を切り落とし、半分に切ります。 すぐに酸化して黒くなってくるので、レモンの切り口をなすりつけて防止。 加熱する時にはレモン水(又は水とお酢)に浸けますが、サラダの場合はなるべくきれいな色にしたいので直接スリスリ。 その後薄切りにして、そこへもレモン水を入れてよーく混ぜます。 一切れ食べてみたらうん、柔らかい。 

私の定番は、ルコラとパルミジャーノと合わせるサラダ。

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パルミジャーノはすり下ろしではなく、削ぎ切りが美味しいです。 一部ポロポロ崩れてしまいました。 もうこれが美味しくて、最高! 

ほぼこれがメインで、キノコと玉ねぎのオムレツと合わせて夕食に。 あれ?ロールキャベツの話はどこへ消えた(笑)?

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オムレツは焦がしました。 中はトロトロだから良いっか。

アーティチョークをサラダにする場合、と言うかサラダに適したアーティチョークと言うのは、柔らかさだけではありません。 灰汁が強いタイプは苦味も強くて生では美味しくないのです。 だから上記のチェルダ産が主流のパレルモでは、レストランでもサラダに出会える確率は低いです、と言うかほぼなし。 

一方昔住んでいたフィレンツェでは、アーティチョークの生食が当たり前でした。ミラノやローマのレストランでもよく見かけましたが、シチリアに住み始めてから食べる機会がぐんと減ったのです。 だから生食できる種類を見付けたら迷わず購入です。

サラダに2個使用したので、残りの3個は今日のランチにパスタにします。 これから4月一杯ちょくちょく食卓に登場するアーティチョーク、シーズン最初は特に楽しみです。

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