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相方作の創作料理

シチリアの州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。

イタリアには料理上手な男性が沢山います。 今の時代、日本男子もお料理をする人が多くなっているのはこのnoteを見ても分かるし、昔はほぼ全く料理をしなかった私の兄も、数年前から米粉でパンを焼いたり、日々の食事も時々作っているらしいです。 良い事ですね。 私が日本に住んでいた頃は「日々の料理は女の仕事」的な風潮が根付いていて、逆にプロのシェフは男性ばかりでした。 今は女性シェフがどんどん出てきて活躍していらっしゃるし、日々の家庭料理を男性が作る。 素晴らしい。 

私の相方昔から料理をする人で、そこそこ作れます。 だから私が仕事で1ヶ月出張に出ても、1人で一時帰国しても、食べる事には何の心配もいりません。 

彼は冷蔵庫を覗いて、ある物で創作料理を作る事が出来ます。 それは私よりもイマジネーションが働き、感心。 必ずしも超美味しい物が出来るわけではないけれど、そして時々大失敗もあるのだけど(笑)、大抵そこそこ美味しい物を作ってくれます。

先週の話、何を作るか私の方針が決まらず、肉も魚もなかったので卵かなぁ、それとも肉を買いに行こうかなぁと思っていたら、「僕が作るよ」と。私にあまりやる気がないのを察したのかも。 何を作るか聞いてみたら、「ギリシャ料理、ムサカ」という答え。 確かに茹でたジャガイモがあって、ナスもあるけれど、ムサカを作るにはミートソースが必要で、という事は挽肉を買いに行かなくてはいけなくて、更にベシャメルソースも必要で・・・。 大体ミートソースはきちんと作るには時間がかかるのだよ。 だけど彼は「僕風のムサカ」と言う、ならばお任せしましょう。

1人でキッチンに立ち、あーだこーだと何か作ってる。

暫くしたら「オーブンに入れたから、20分待ってね」と。 そしてできたのがこれ。

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少々歪んでいますが、そこはご愛嬌で。

下が茹でたジャガイモ、その上にスライスして揚げナスとハムとチーズを段々に重ね、上にトマトソース。 最後にフェタチーズ。 確かに雰囲気はギリシャ風です。 

スポンジケーキ用の型にオイルを塗ってパン粉をまぶして重ねたそう。

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熱々ではなく、オーブンから出したら少し冷ましてから切ります。

コンビネーションとしては最高で、なかなか美味しい物が出来上がりました。 これとサラダでほぼベジタリアンな夕食。 ジャガイモたっぷりなのでお腹が一杯になりました。 ありがとう。

お料理をする男性、大きく分けると2種類のタイプがいるように思えます。 普通のご飯をササッと作れるタイプと、材料を吟味して揃えて恐ろしく手の込んだ物を作るタイプ。 どちらもそれなりに素敵で、出来ればその両方を兼ね合わせている人が良いのだけれど、それは贅沢な望みですね。 

どちらにしろ昔から思っている事は「料理の出来る男性はセクシーである」という事です。 日本に住んでいた頃の男友達で、料理が出来る人は本当に稀だったので、そして彼らのほとんどが山の男か海の男。 彼らは生活力が高いです。 そしてイタリア人やフランス人の男友達も料理上手な人がいました。 

そういえば亡き私の父、結構お料理してくれました。 当時珍しかった職業婦人であった母は、世界中を飛び回りしょっちゅう不在。 小学校の途中からは私がかなり料理担当になっていましたが、父も頑張っていたっけ。

だからと言って、父の事をセクシーだと思った事は1度もありません。

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