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セリヌンテでギリシャを感じる、歴史の中に身を置く

シチリア島の州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。

少し溜まった話題と画像の放出をしたいと思います。 
これは月曜日、NYから来ていた相方の親戚のイボンヌさんたってのご希望で、島南西部に位置するセリヌンテという所へ行ってきました。 南西といってもかなり南、目の前には地中海が広がります。
ちなみに私が住んでいるパレルモの海、厳密にはティレニア海という海です。

シチリアのギリシャ神殿と言えば「アグリジェント」が一番有名ですが、ここもすごいのですよ。 あまり日本人の観光ルートには入らないのですが。
やはりどちらかを選ぶのならば、アグリジェントになってしまうのでしょう。

チケット買って中へ入ると、中って考古学地域みたいな所ですが、いきなり目の前にそびえたつのはこれ。

私達はここへ来るのは5年振り位かな? 初めて来たイボンヌさん、この時点でもう大興奮です。 彼女はシチリア3回目でかなりあちこち回っているし、その他のイタリアの都市へも行っています。 それでもわー、きゃーと奇声を発してました。 

近くへ寄ってみましょう。

でかい!
迫力ありますねぇ。
これが一番良い状態で残っている神殿、アテネに捧げたものですって。 もう一つそこそこ残っているのがありまして、その他はどれも崩れ落ちています。
それにしても、でかい。 約一万歩歩きましたよ。

沢山歩いた後はもちろんランチ。 知っているお店がないので、さてどこにしましょうか? せっかくだから海に近い所が良いなぁと思って、海際の方へ車を走らせました。 その間5分くらい。 道端でタバコ吸っていたおっちゃんに「こっちへ行ったら食べるところってある?」と聞いてみたら、「あるよ」と。 ふむふむ。

いかにも「観光客用」という感じのレストラン、高台に設置されたテラスでの食事です。 私と相方2人ならばやめておこうっか・・・となりそうな本当に観光客向け。 つまり、入り口に置いてあるメニュー、イタリア語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語、英語の表記があるので、すぐに分かるというわけです。

でもロケーション良いから入りましょう、もう2時だしね。

相方はいつも通りパスタ、私とイボンヌさんは魚のフリットとサラダを半分こです。

なかなかそれなりの物が出てきました。 怪しんでいてごめんなさい。
そしてそよ風が気持ち良い。

ロケーションはこんな感じ。

これ地中海、そしてその向こうはアフリカです。

歴史に興味のない方も沢山いらっしゃると思いますが、そして私も学生時代はそれほど興味を持ちませんでしたが、イタリアに住んでいるとすぐ手の届く所に歴史を感じさせるものが沢山あります。 世界遺産とか。 だから知りたくなる。

教科書の写真だけなら興味ないけれど、そこにある本物に触れることができる、そういう恵まれた所にいるのだから、知りたくなる。 そんな感じです。
ついさっきまでその2500年くらい前のギリシャの世界にいたわけですよ、私。 ああいう遺跡を見ても、「ただの石じゃん」と言うひともいます。 それはその人の興味の対象が違うので、別に悪く言うつもりもないけれど、歴史を知るって大切なことだと思っています。

そうだった、ファッションマスターの政近さんもおっしゃっていたっけね。
そのブランドの歴史を知る、背景を知る、デニムの歴史を知る・・・・。
知識だけではおしゃれになれないけれど、知識がないと薄っぺらくなると。

この神殿の大きさを見てよ。 クレーンもない頃にこれを創り上げたって、凄くないですか?
一体何人の方が亡くなったか?
石がゴロンと倒れれば即死でしょう。
そして柱にしがみついている、ノミのように小さな物体が私です。 
こう言う偉大な物の横にいると、ちっぽけな自分に気が付いて、なんかそれはそれで気が楽になったりもします。
えっ? そんなお気軽マインドで良いのだっけ?

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