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マカロニって何?

シチリア島の州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。

昨日の夜から雨のパレルモです。 夜中はかなりの土砂降り、今はシトシト雨です。 寒くて朝からヒーターを付けました。

皆さんはマカロニって、どんな物だと思いますか? 日本の皆さんにとっては、穴のあいたショートパスタ、イタリアでリガトーニと言われている形状の物を考えるかと思います。 勿論私も昔はそうでした。 

昭和の時代、日本にはパスタという物は存在せず、というかそう言う名前の物は存在せず、「スパゲッティ」と「マカロニ」が存在していました。 スパゲッティ・ミートソース、スパゲッティ・ナポリタン、マカロニグラタンの3つが基本だったと思います。

実際イタリアにはミートソースはありますが(ラグー、もしくはボロネーゼ)ナポリタンは存在せず、マカロニグラタンという物も存在しません。 これはあちこちで言われていることですよね。 穴のあいたショートパスタだって、上記したリガトーニやペンネ、パッケリなどなど、色々な種類があるわけです。 スーパーに売っている袋入りのパスタに「マカロニ」と書いてある物を見付ける事ができませんでした。

そうっか・・・あれは日本だけのものなのか・・・と、納得した私ですが、まだ先がありました。 イタリアで友達が出来て、家に呼ばれたり、マンマの手打ちパスタをご馳走になる機会があったりするうちに、手打ちパスタには「マカロニ」と言う名前の物が存在することを知りました。

でもそれは私が知っていたマカロニではありません。 何とロングパスタであったのです! 太ーい太ーいロングパスタ。 へ〜とびっくりして、価値観が変わりました。

でもそこで終わりではありません、更に先があります。 このマカロニ、地域が変われば形状が変わり、どこの街だったか忘れたのですが手打ちのショートパスタでも「マカロニ」と言う物が存在するところもあるのです。 段々難しくなって、「マカロニ」の意味が分からなくなってしまった私。

色々人に聞いたり、調べてみると、マカロニ、イタリア語ではMaccheroni (マッケローニ)と言いますが、このパスタはそれぞれの土地の伝統的な手打ちパスタらしい。 日本でショートパスタと言えばマカロニだけだったのに、そう思っていたのに、実は奥が深かった様です。

ここシチリアでマッケローニと言えば、ロングパスタ。 と言っても通常のスパゲティ程の長さはありません、それよりは短い。 そして太くて、穴があいています。 かと言ってブカティーニとは違うんだなぁ。

まぁそのパスタを買ってきて、ラグーと合わせてみました。 別の物を作ろうと思って豚挽きを買ってあったのですが、急遽変更してそれでラグー。 ポークでラグーを作る時、結構トマトソースを使わない「白いバージョン」も美味しいので、白ワインかクリームを使おうと思ったものの、途中で気が変わって普通にトマトソースで。

更にシチリアのラグーですから、グリーンピースも入れてみました。 気が変わり過ぎの昨日(笑)。

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太い、だから巻きにくい。 中途半端な長さ、だから巻きにくい。 巻こうとすると端っこがピヨ〜ンと弾けてしまいます。 だから巻いたり、フォークで切ってショートパスタのようにしたり、食べながら工夫します。 一言で言うと、非常に食べにういパスタの形状です。 そして、穴があいているの、わかりますか?

卵なしで作る事が多いようですが、ここの物はかすかに入っています。 歯応えあり、モチモチとしていて、かなり美味しいです。 パスタにはそれ程興味がない私なのですが、手打ちは美味しいですねぇ。 

ラグーが余ったので、これのリメイクも考えなくては。 何にしようかな?


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