【レポ】さまざまな愛のかたちを描く ルーブル美術館展
こんにちは!
趣味で美術館巡りをしたり、ときどき展覧会レビュー記事を書いたりしている、かおりです。
やーーっと行けました! ルーブル美術館展 @国立新美術館!
ずっと前からプロモーションしてて、話題になってて、気にはなってたんだけど、行けていなかった、ルーブル美術館展。
世界有数の美術館であるルーブル美術館の企画展は、その知名度から人が多いし、最近は写真映え目当てに行く人も多くて、プロモーションもすごく上手に盛り上げるし、外出もしやすくなって人出も多くなったというタイミングもあって、ちょっとひるんでいたのでした。(人混みが苦手。笑)
最終週とあって平日でも人も多かったですが、どうにか乗り込むことができました!
めちゃくちゃ満喫したので感想を書いてみます。
それではどうぞ〜!
愛にあふれた美術展
今回のルーブル美術館展のテーマは「愛を描く」。
16世紀から19世紀半ばまでという、ともすれば「神話とか聖書とか貴族だけにわかる寓意とか、わかりにくくてつまらないもの」となりがちな、印象派よりも前の作品を取り扱う本展。
そこをうまくカバーして、「愛」という誰もが多かれ少なかれ興味のある言葉でまとめあげています。
ポスターもwebサイトもグッズもかわいいんです〜〜〜!
「愛」は普遍的なテーマでありながら、時代によってその形は様々。
さまざまな年代、国で描かれた絵を見ながら、共感する愛、受け入れ難い愛、いろいろな「愛」の形に想いを馳せた展覧会でした。
神話の世界の荒々しい「愛」
西洋の神話といえば、ギリシャ神話。
その中では、「愛」の表現はとても強引です。
男性は、女性が嫌がっても周りの人が引き留めようとしても、掠奪。
女性は、美貌や魔力で男性を誘惑します。
神話の世界なので、それが「いい」とか「悪い」とかではなく、欲望に素直に行動する、神々の愛が描かれます。
強奪するときの男性の猛々しい顔と、誘惑されるときの男性の腑抜けた顔を比べてみるのも面白いです。女性も、強奪されるときは悲壮な顔をしているのに、誘惑するときは魅力全開になってます。そういうものよね。
キリスト教世界の「愛」
さて、キリスト教の表現する愛は、聖書の話をベースにしながら「あるべき愛の姿」を描いているように感じます。聖母子像にみる親子愛は、その最たるものではないでしょうか。
とはいえ、キリスト教になじみのない、日本人の我々にはちょっと理解できないような愛もでてきます。
絵の横についているキャプションでわかりやすく解説されているので、説明文を読んでから絵を見ると理解しやすいですよ!
オランダ風俗画の庶民の「愛」
おそらくここがいちばん共感しやすい「愛」が多いのではないかと思います。身分や年齢を問わず、日常の一コマが切り取られています。
部屋、酒場、路地、etc
登場人物の生き生きとした表情をみながら、その場面を想像するとおもしろいです。
フランス上流階級のロマンティックな「愛」
と、やんわり書きましたが。
ええと、神話を題材にしているようにみせつつ、下ゴコロありまくりだよね?というの絵が、悪びれることなく、むしろ胸を張って出されているのがこのエリアです。
うふふあははな世界。笑
世界史の資料集などで「ブランコ」という作品を見た覚えがある方もいるかもしれません。女性が木につくられたブランコにひらっひらのスカートで乗ってふわっと足を上げている、その下でうわぁ!と顔の前で手で隠そうというそぶりをみせながらもガン見している男性。みたいな。
あの世界観です。
ベッドの上でしっかりおしりをだして笑みをたたえながら横たわる女性の絵もあったりします。意外と女性に人気で、じっと絵に見入ったり、ポストカードを買っていく人が多かったです。(まあ、逆に男性はあまり公衆の面前では凝視しにくいかもですね。笑)
最後は幸福な「愛」の姿
トリを飾るのは、アモレとプシュケ。
ここまで展示を見てくると、この2人の名前はもうすっかり覚えているはずです。
チラシやポスター、Webサイトのトップを飾る1枚。
幸せの象徴のような恋人たちの愛の姿です。
安心してみてられます。笑
愛にあふれたクッズたち
大規模な企画展ということで、グッズもかなり力が入っていました。
ドイツ・シュニール織のブランド「フェイラー」とコラボしたハンカチは早々に完売。
フランス流紅茶専門店マリアージュ フレールが今回の展覧会のために作ったフレーバード ティー「LOVE LOUVRE」も、私が行ったときには完売。
私は、猿田彦珈琲とコラボした、ラヴ・ルーヴル ブレンド(LOVE LOUVRE BLEND)ドリップバッグコーヒーとポストカード2枚を購入しました。
カフェでコラボメニューも堪能
今回はしっかりコラボメニューも味わってきました!
1階にある「カフェ コキーユ」でバニラシェイクをいただきました。
吹き抜けの大きく広がる空間の中で、外の景色を眺めながら、展覧会の余韻に浸るのは至福の時間。
テラス席にでるのもとても気持ちいい時期なのでおすすめです。
バニラシェイクは甘すぎず、どの年代の方もすっきりとした後味で楽しめる味わいでした。
愛に溢れた展示とコラボグッズを、ぜひ現地でご覧ください!
見逃した方は京都展も!
見逃した方や関西の方に朗報!
巡回展があります。
ぜひこちらもチェックしてくださいね!
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