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滑り込みでKING & QUEEN展へ!

年明け最初の美術展は、上野の森美術館のKING & QUEEN展に行ってきました。
こちら、会期は明日1/11までとなっています。
まだ見ていない人、再訪したい人はお急ぎください!


英国王室の歴史の物語を肖像画で辿る

さてさて。
この展覧会では、名画で読み解く英国王室物語、という副題のとおり、肖像画を通して英国王室の歴史の物語を辿ることができます。

歴史について詳しくかつ分かりやすく、おもしろい説明が書かれたパネルがたくさんあったのが印象的です。
ヘンリー8世の6人の妃たち、というようなパネルでは、王妃の行末について、病死、斬首(!)、死亡、離婚、斬首(!!)、サバイブ(!)、というような説明が書かれていて、おおう、と衝撃を受けたり。

ドロドロの昼ドラのような物語が英国ロイヤルファミリーファンの心を掴んで離さないのでしょう。
この展覧会は、美術愛好家だけでなく、イギリスの王室ファンにも垂涎の展示となっています。

展覧会ナビゲーターは作家の中野京子さん。
豊かな知識をお持ちであるとともに、それを興味をもってみてもらうように表現するのがうまいです。
それほど興味がなくても、展覧会をみていくうちに、どんどん惹き込まれてくる展覧会になっています。

歴史の教科書で見た顔やニュースで見た顔がずらり

いちばん印象に残ってるのは、エリザベス1世の肖像画です。
世界史の教科書や資料集でよく見かけたこの絵を生でみる日がくるとは。

ダイアナ妃の肖像画もあって驚き。
写真しかないのではと思っていたのですが、描かれてたんですね、肖像画。
ダイアナ妃はニュースで映像をみて実物を知っているので、ダイアナ妃の肖像は絵で美しさを増量してるわけではないのだよ、と、ジョージ4世あたりに言いたくなる。笑

展覧会の最後の方に、キャサリン妃、メーガン妃の写真があったり、現在のロイヤルファミリーの集合写真があったりしました。
もう肖像画は描かないのかな?

そして、個人的に最近海外ドラマsuitsの一気見をしていたので、ふいに写真がでてきたメーガン妃に、「レイチェル!」となりました。
急に現実感。

過去と現在はつながっているのだなあと、なんだかしみじみしました。

展覧会に行ったあと、もっと知りたくなる。

かなしいかな、わたしは世界史にあまり詳しくなく。
というか、あまり事前知識のないまま、美術館巡りをしている身。。

そんなわたしも事前にもっと歴史を知ってれば!と思わされる展覧会でした。
展覧会を見た後、どうにも気になるのです。この人たちがいったいどういう人たちなのかが!

会場では、パネルの前に長時間いるのも気が引けるし、長時間立ったまま鑑賞するのがすぐに疲れてしまう体力のなさなので、そそくさと通り過ぎてしまうのですが、すごくもったいない気持ちになってしまう展示でした。
ああ人目を気にせずもっとゆっくり見ていきたい…!

そんなわたしのために、公式サイトにはたくさんの解説があります。

テレビで放送された特集番組がYouTubeで見れたりもします。

さらに興味のある人は、展覧会ナビゲーターの中野京子さんの著書 『名画で読み解くイギリス王家12の物語』(光文社新書)が展覧会公式参考図書として刊行されているそうなので、チェックしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

展覧会はまもなく終了。間に合う方は急いでどうぞ!
この記事を読んでいる時点でもう終わってしまってる、という方は、公式サイトや関連書籍などでもたのしめますので、ぜひチェックしてみてください。


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