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90秒で読めるエッセイ書き集め

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600文字〜1000文字程度、1〜2分で読める、つきむらのエッセイ集です。わりと軽快系。たまに短編も混じってます。
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2020年8月の記事一覧

【90秒エッセイ】電柱に抱きつくわたしを慰めて。胃カメラの憂鬱。

時は10年ほど遡り、人生初の胃カメラ。その日は、人生初、過呼吸になった日でもある。

胃カメラの途中で過呼吸になったわたしを医者は「もうちょっとだから我慢して!」と叱咤した。そして、従順な看護師たちは、ヒッヒッヒッヒッと謎の呼吸をするわたしを押さえつけた。

検査が終わり病院を後にしたわたしは、いちばん近くにあった電柱に抱きついて大声で泣いた。

年頃の娘が病院前の電柱に抱きつき嗚咽する地獄絵図。

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【90秒エッセイ】本を覚えていられないわたし。「皮を脱いでしまった宇宙人の話」ご存知?

【90秒エッセイ】本を覚えていられないわたし。「皮を脱いでしまった宇宙人の話」ご存知?

「皮を脱いでしまった宇宙人の話」衝撃的なタイトルになってしまったが、スーパーミステリー・マガジン「ムー」に投稿するような話ではなく、ある短編小説の内容のこと。

それは、タイトルや著者が分からなくて長年探し続けている本。note界の住民の方なら、ご存知かも…と言う、あわよくば感満載で今書いている。このエッセイの最後にその内容を書いたので、確認いただけたらとてもとてもありがたい。

✳︎

わたしの

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