あせもと上手に夏を乗り切ろう!(育児編)
暑い季節がやってきました。汗を流している自分の隣で、それ以上に汗を流している我が子の姿を見る日々ではないでしょうか。そこで心配になるのがあせもですよね。
我が家も、毎年夏になるとあせもとのお付き合いに苦労する日々です。
今回は、あせもの原因と予防、対策についてお話します。
1.あせもの原因
あせもとは、汗腺から出た汗が上手く排出できずに詰まり、炎症がおこることが原因でできた発疹です。首回りや背中、胸など汗をかきやすい部位に起こりやすいです。
生まれた時から汗腺の数はほぼ決まっています。つまり、赤ちゃんと大人の汗腺の数はほぼ同じなのです。頭や体の大きさが違う赤ちゃんと大人が同じ数の汗腺を持っているということは、赤ちゃんの体はぎゅっと汗腺が密集している状態です。赤ちゃんにあせもができやすいのは、汗腺が密集していることが関係しているのです。
2.予防するには?
まずは予防するための5つのポイントです。
1.部屋を涼しくする
2・汗をかいたらこまめに拭く
3.綿の肌着を着る
4.汗取りパッドを活用する
5.保冷剤を活用する
順番にお話していきます。
2-1)部屋を涼しくする
冷房や扇風機をうまく利用してお部屋は涼しくしましょう。温暖化が進み、自分たちの育ってきた環境とは異なる現代です。あせもだけでなく熱中症にならないためにも快適な空間を作りましょう。
電気代は気になりますが、1日何十円~何百円であせもを予防し快適に暮らせるのです。
また、電気代を節約するコツとして、
●自動運転にする(一気に室温を設定温度まで上げその後は省エネ運転をするのため)
●こまめに電源をON/OFFしない(室内温度を設定温度まで上げる間がいちばん電気を使うため)
●エアコンの室内機のフィルターを定期的に掃除する(エアコンのフィルターがゴミやホコリで目詰まりすると、運転効率が悪くなって余計な電気がかかってしまうため)
●扇風機やサーキュレーターを併用する(部屋の空気が循環し温度差がなくなるため)
2-2)汗をかいたらこまめに拭く
あせもの原因になる汗をこまめに拭いて、汗腺が詰まらないようにしましょう。濡らしたタオルは汗を拭きとりやすいです。
2-3)綿の肌着を着る
少しでも薄着で涼しくするために、肌着を着ずにTシャツ1枚というスタイルで過ごすことがあるかと思います。しかし、Tシャツ1枚だけでは肌との間に隙間ができ汗がシャツに吸収されにくいので肌着を着ることをおすすめします。肌着は、汗を吸収し汗腺が詰まるのを予防してくれます。素材によっては汗を吸収しにくいタイプもあるので、綿素材のものを選んでください。
2-4)汗取りパッドを活用する
寝返り前の赤ちゃんは寝たままで過ごす時間が多いので、背中にあせもができやすいです。背中に入れる汗取りパッドが販売されていますので活用するとよいでしょう。身近にあるものとしては、ガーゼハンカチで代用できます。ガーゼハンカチを背中と衣服の間に入れて襟から3センチ長く出し、衣服の外側に折り返します。
汗をかいたら背中に入れた汗取りパッドやガーゼハンカチを交換するだけなので、衣服の洗濯の枚数も減ります。
2-5)保冷剤を活用する
抱っこ紐を使う場合、お母さんと抱っこ紐に挟まれて抱っこ紐内の温度が上がり、赤ちゃんが汗びっしょりになることもあります。
そこで、抱っこ紐の工夫です。背中部分にポケットがついた抱っこ紐もあり、そのポケットに保冷剤を入れると赤ちゃんの背中を涼しくすることができます。ポケットがなければ、ある程度柔らかく溶けた保冷剤を薄手のタオルにくるみ、赤ちゃんと抱っこ紐の間に入れ赤ちゃんの背中を涼しくしてもよいでしょう。ただし、皮膚の薄い赤ちゃんですので低温やけどには十分注意してください。
3.あせもができた場合の対策
頑張って予防していてもあせもになる場合はよくあります。あせもになった場合のケアは3つです。
1.ベビーパウダーを使わない
2.桃の葉ローションを塗る
3.皮膚科に相談する
細かくお話していきます。
3-1)ベビーパウダーを使わない
私たちの子供の頃は、お風呂上りにベビーパウダーを塗るのが普通だったと思います。パウダーが汗を吸収し肌を乾燥させる効果があるからです。しかし、最近ではベビーパウダーの粒子が汗腺を詰まらせる原因になることが分かっています。あせもができたら使用しないでおきましょう。
3-2)桃の葉ローションを塗る
桃の葉には殺菌作用や抗炎症作用があり、あせもに効くと言われています。
ベビー用桃の葉ローションは、暑い時期には薬局に数多く並んでいます。
個人的には、ピジョンの桃の葉ローションがおすすめです!いろんな桃の葉ローションを試してきましたが、ほとんどのローションはさらっとして手にとるとこぼれやすいですが、ピジョンのものはとろみがありこぼれにくく塗りやすいです。子ども自身でも塗りやすいのが嬉しいです。また保湿効果も高いと感じています。
3-3)皮膚科に相談する
あせもに細菌が汗腺して「膿み」ができたり、掻いてしまうことで「とびひ」になることもあります。なかなかよくならない場合はかかりつけの皮膚科に相談しましょう。
まとめ
温暖化が進んで熱い季節が多くなり、あせもとの付き合いは一層長くなりそうですよね。夏がやってくると、私はまず家にある桃の葉ローションの在庫を確認しています。我が家の夏のスキンケアは、毎日桃の葉ローションを全身に塗ることです。あせもができていなくても保湿剤として塗っています。子どもでも塗りやすく、手の届かない背中だけお手伝いすればいいので自分の化粧水・乳液を塗る時間が確保できるようになりました。
本格的な夏が来る前に、今日から予防できることをしましょう!
1.部屋を涼しくする
2・汗をかいたらこまめに拭く
3.綿の肌着を着る
4.汗取りパッドを活用する
5.保冷剤を活用する
頑張って予防していてもあせもができるときはできる。そんな時は…
1.ベビーパウダーを使わない
2.桃の葉ローションを塗る
3.皮膚科に相談する
あせもを怖がるのではなく、あせもと上手に付き合ってこれからの暑い季節を元気に楽しく乗り切りましょう!
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