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キミに会いたくなる季節

昔から 犬より猫派なワタクシ
実家は集合住宅だったが分譲で
一番最初の管理人さんが犬を飼っていた
だからなのか 当時としては珍しく
ペット可だった

小さな頃は 犬が欲しいとか
猫が欲しいとか言いつつ
ハムスターやインコと過ごしたりした

が、ワタクシが14歳の頃
父の職場の方のお宅で子猫が産まれ
その中の一匹を家族に迎えた

白黒のハチ割れ
母には甘えん坊だったけれど
他の家族にはツンデレだった
名前は「福」

家族で7日間旅行に出かけた時
初めてペットホテルに預けたら
お迎えに行ってからしばらく
拗ねて押し入れに隠れて出てこなかった

猫だって表情がちゃんとある。

福と一緒に過ごしてから
本当にそう 実感した

今では 2ニャンズと過ごしているが
保護猫ちゃんの団体から譲り受けたオスカー

名古屋の資材置き場で
臍の緒がついたまま他の兄弟たちと保護されたオリバー

実はこの子達の前にTOMくんという
優しくて大きなニャンがいた。


オリバーに似ているけれどこの子はTOMくん

本当に賢くて
名前を呼ぶと「にゃんにゃん」返事をしながらやってくる

新聞を読もうと思ったら
真ん中にへそ天で転がってゴロゴロ言う
本当に可愛かった

オリバーみたいに噛みついたりしないし

この子は丁度今くらいの時期
弟が当時住んでいた家のそばで見つかった
七匹の子猫のうちの一匹だった

他の兄弟よりおっとりしていて
元気に成長するか心配だったが
大きなにゃんに成長した

虹の橋に行ってしまって
もう9年近くになるけれど
未だにTOMくんに会いたくなる。

毎年 どこかに子猫が落ちてないかなと
TOMくんと出会ったこの時期に
いつも期待して歩いているけれど
出会うことはない

地域では「地域猫」が増えてきて
子猫が産まれなくなってきたらしい

とても嬉しいことだけれど
どこかにお家のないニャンが居ないかと
探しているワタクシにとっては
ちょっぴり残念でもある

ワタクシの年齢的に
もう1にゃんと過ごそうと思ったら
今、出会うしかないのだけれど。

明日もまた
自転車で通勤しながら
公園の端っことかを意識しつつ
出勤しようと思う。

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