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シン・ニホン 第二章まとめ

未来は目指し、創るものだ!

第二章 「第二の黒船」にどう挑むか

日本社会が持つ3つの未開拓市場
①若者
単身を除く世帯の31%は貯蓄(金融資産)を持っていない。このトレンドが続いたら、2035年には50%になってしまう。
・貧困層拡大の背景
仕事を持たない高齢者世帯増、最低賃金↓、正規雇用者とのギャップ大

②女性
日本人男性の家事・育児労働時間は41分/日
経団連会長・副会長のうち女性ゼロ(リーダー層に極端に少ない)
背景にはトップ高等教育機関の学生に占める女性学生の低さ(東大17.4%)
→多様性が価値を生み出す時代、未来を生み出したいのであればジェンダー平等が最初に手を付けるべきポテンシャル

③65歳で「伐採」されるシニア層
大半の人が最も生きがいを感じるのは自分が世の中の役に立っている=仕事し、誰かや社会の役に立ってお金をもらうとき
→仕事を定年で取り上げておいて豊かな老後を目指せ、はおかしい
 多様な天然林であるべき

日本は経済規模に比して歴然と人材投資をしていない。最大のリソースである人に投資することなく、未来を生み出すことはできない。

データ×AIの世界でのKSF
(1)さまざまなところから多様なビックデータが取れ、いろいろな用途に使えること
(2)圧倒的なデータ処理力(技術・コスト競争力)を持っていること
(3)これらの利活用の仕組みを作り、回す世界トップレベルの情報科学サイエンティスト、データエンジニアがいること

(1)データについて
・既存業態を保護する名目で海外で圧倒的なユーザ支持が無視、幅広くデータの力を解き放つことができない(ex.Uber、venmo)
・日本はAIに適した街づくりをしていない(ex.自動走行、ドローンが困難)

(2)データ処理力について
・日本はグローバルの戦えるような商用の技術基盤がないうえにデータ処理を行うためのコスト競争力がない

(3)データを回す人
・以下の人材が不足
自然言語処理や機械学習などの研究・実証環境を堅牢で大規模かつリアルタイムの本番環境につなげられる人材
高速データ収集、分散環境、ロギング周りの仕組みを作れて、回せる人(大量データを処理するデータエンジニアリングに熟達している人)

(上記、背景にあるもの)
①理系人材が不足
②ミドルマネジメント層の不足(ビジネス課題とサイエンス、エンジニアリングをつなぐアーキテクト的人材)

事業の成長を決める本当の要因:戦略、実行力、リーダー、市場(7割)
→どこの山に登るかを見極めることが大切

AIには入口と出口がある。入口の機能(ex.位置情報、音声認識)は業界横断的だが、出口の機能(ex.自動運転)は業界、機能に特化で垂直的。
→垂直領域は深いドメイン知識に基づく作り込みと汎用性だけでないセミカスタム力がカギ。日本の持ち味、顧客に寄り添う力が生きるとき。

Society5.0:デジタル革新×多様な人の創造/妄想力⇒世の中の刷新・新しい価値の創出
・デジタル革新⇒AI-ready化
・多様な人々の想像/創造力⇒多様性の内包
⇒成功のプラットフォームとしてのの日本

AI-ready化のためのポイント

(1)目的・目指す姿
・夢を実現するためにAIとデータの力を解き放とうとしている
・これまで不可能だった新しいことを行い価値を生み出している
(2)扱える人材
・理数、データ素養、多少のチューニング
・そこら中に応用エンジニアがいる
・大半の会社にアーキテクト的な人材がおり、事業の刷新、創造、運営の要を担っている
・最先端の研究を行う人の層が厚い
(3)対象となる分野、領域
・データ×AIを使う新しい試みが社会のあらゆるところから日々生まれる
(4)作り込みの在り方
・さまざまなAIがマッシュアップ的に使える
・コアエンジンは自分たちなりの磨き込みで競い合う
・技術的な知恵が共有され学び合う状況が生み出せている
(5)データの利活用状況
・ウェブもリアルもデータ化
・大体のデータがリアルタイムに近い形で引き出せ、つなげる
・大量情報基盤がベンダーに依存しない形でスケーラブルに整備されている
(6)市民/利害関係者のリテラシー
・リテラシーが高い市民が大半
・プライバシー課題が整理され、個人が便益を受けつつデータ提供される関係が成り立つ
(7)データ処理力
・世界的に見て低廉にデータ処理できる
・大量データ処理やAI技術を内製で国のなかに持てている
・十分に高い独自技術を枯れた(使いこなされた)状態で持てている
・API含め繋ぎこむ整備や安全な流通の土管を整備できている
(8)革新の主体と推進状況
・AIネイティブ層があらゆる分野の刷新の中心かつリードになって分野、業界を超えた再編、革新が進んでいる
(9)教育システム
・理数、データ×AI、デザイン素養をベースに持つ境界・応用型の人材育成モデルになっている
・専門分野を横断し、経験を柔軟にミックスすることが可能な人材育成システム
(10)社会全体としてのリソース投下
・未来を信じ、米中に対抗しうる国力に見合ったレベルで十二分にAI-ready化になるようにリソースを投下し続けている

AI-ready化とともに多様な人々の想像力と創造力がSociety5.0を作り出す
大切になるのは「妄想力」(ex.鉄腕アトム、ドラえもん)
刷新、0to1が価値創造の中心になる世界においては、単なる技術獲得だけではなく、夢を描く力(=妄想力)とそれを形にする力(=技術・デザイン力)がカギ

日本の本来の勝ち筋

①すべてをご破算にして明るくやり直す
②圧倒的なスピードで追いつき一気に変える
③若い人を信じ、託し、応援する
④不揃いな木を組み、強いものを作る

ディスカッションしたいテーマ(アンバサダー用)

・妄想力を鍛える、とは?
・AI-ready化に向けて、今我々ができることは?
・Society5.0の深掘り


2/10 アンバサダー養成講座振り返り
■思考・行動のアップデートについて
その人が日ごろ考えていることを言語化(具体化)、新たな観点が注入できるとよいのかなと思いながらディスカッションした。
<問いかけの技術>
①素朴に問う:なぜ日本の成長は必要?
②極端に問う:世の全員が働きがいを求めないといけないの?
③天邪鬼に問う:本当に多様性は大事?
④相手の発言を繰り返して問う:なるほど、~~ということですか?
⑤発言の終わりに付け足して問う:~と思ったのですが、●●さんはいかがでしたか?

■価値創造社会についての深掘り
価値創造社会は真面目に妄想したことなかった。いろいろと調べていくうちに、企業がステークホルダー向けに出す「統合報告書」に「戦略・価値創造プロセス」が記載されていることを知った。環境コミュニケーション大賞の審査員の方が企業の「本気度」が本レポートににじみ出ると言っていた。確かに、過去優秀賞を受賞した丸井グループの資料は迫力がある(下記ご参考)。せっかくなので、各社のレポートを比較しながら今回を機にさらに価値創造を深掘りしようと考えている。
問い立てチームで価値や創造、Society5.0について深掘りできてよかった。

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