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なんだとおもう?の魔法

もうすっかり2年も記事を書いていませんでした。
「コロナ禍こそ、たくさん発信しなきゃ!」と思っていたはずなのに、恐ろしいですね…
2年前に書きかけた記事で、準備運動しようと思います。

うちの「なぜ・なに期」

今うちには5歳くんと3歳ちゃんがいます。
3歳ちゃんは、なぜなに期で「これなぁに?」「ねぇ、なんで?」とたくさん聞いてくれます。

5歳くんが3歳の時には、「これなぁに?」と聞かれたら、毎回「なんだとおもう?」と聞き返していました。
「3歳くんはねー」とわくわくして答えてくれてました。
ただ残念ながら、8割方、何言ってるわからなかったです。笑
3歳ちゃんと比べ、しゃべるのが遅かったので、むにゃむにゃっとなんか言って、すぐ「もーなんなのー?」って話が終わっちゃってました。

それのせいか、5歳くんはもう「なに?」聞くことはなく、「えーこれってもしかして、あれなんじゃねぇ?」というのが口癖になりました。
聞き返されるのがわかっているから、最初から推測を言うようになったんです。
「で、ママはどうおもう?」って感じで、答えを探ってきます。笑
大抵は、一緒に見てる仮面ライダーとかポケモンとかのオチの話なので、私にも答えはわかるはずもなく、一緒になって「えーこうじゃない?」とか「そうかもねぇ?」と推測し合っています。

3歳ちゃんは、というと、私が聞き返すと、5歳くんが食い気味に答えてくることが多くて、まだあんまりラリーができていません。笑
ただうまくできなくても、こうやって「質問に質問で返す」時間を持つことは、幼児期に関わらず、良いことだろうと実感を持って言えます。

基本は「質問に質問で返す」

これは高校生くらいに読んだ「英語脳を育てる」がテーマの本に「子どもは質問責めにして育てると、天才になる」みたいなことが書いてあって、それを読んで以来、ずっと実践したかったことでした。
子どもながらに「それは絶対いいだろうなぁ!」と腑に落ちて、子どもができたら絶対やろうと思って、本当に覚えていた、たった1つのことだったのです。
私が子どもの時に、してほしかったことでもあるからかもしれません。

子どもの「なぜ?」「なに?」は好奇心そのものです。
答えを教えると、せっかく芽生えた好奇心がしぼんで、膨らむことなく、思考の広がりが失われてしまうことは何となくわかると思います。
考えるきっかけを何気なく奪っているわけです。

その子なりに、それがなんなのか、それがどうしてなのか、と人に推測を伝えるには、たくさんの能力がいります。
よく言われる「想像力を鍛える」ための色々です。

未来のことを当てるには、論拠が必要で、その論拠をたくさん集めるためには知識が必要と思っている方がとても多いですが、知識よりも結びつける力の方が遥かに大事です。

大喜利アイドルに学ぶ、想像力の鍛え方

あるバラエティ番組で、NMB48の渋谷凪咲さんが「私はアホですけど、答えに全部私なりの理由があります」「子どもの頃から、教えてもらうより自分なりに答えを導き出すのが好きでした」というようなことを言っていました。
彼女は知識や情報を増やすことよりも、知っていることを結びつけて、答えを導き出していたんです。
しかもそれを楽しみ、好んでやっていたんです。
とても素敵な幼少期を過ごされていますね。

彼女の想像力はそうやって鍛えられて、だから今、大喜利アイドルとして、花開いたんだと納得しました。
知識や情報は材料でしかなく、推測を生み出す、答えを導き出すのが個人の力量なわけです。

幼児教育も大変結構ですが、ここを鍛えるのは圧倒的に会話・対話の経験がものをいいます。
大人になれば、これは自問自答で解決できますが、子どものうちは周りの人との会話で培われる方が普通だと思います。
そして自然にそれをはじめることができる「なぜ・なに期」が子どもたちには等しく訪れます。
子供って不思議です。それを楽しめる親でありたいと思っています。

日常での実践のために

ただそれを素直に楽しむことが難しい、ということもよく知っています。
心に余裕がないと、そんな気持ちはどっかに吹っ飛んでしまうので。
仕事柄、そういう声をたくさん聞きますし、私も日々感じていることです。

私の仕事は、子どもたちの「なぜ・なに」を受けとめて、もっと向こうに放り投げる(子どもからすれば、すごく意地悪な大人に見える笑)こと、そして周りの大人たちの心の余裕をつくり、子どもたちと面白がって生きてもらうように計らうことです。

子育て支援とか、コーチングとか、実態がわからんとよく言われますが、そんなことを考えながら、イベントや教室を運営しています。
ここで何かヒントを掴んで、おうちで実践してもらえたら、どの家庭でも想像力で人生を切り拓くお子さんが育つと信じて、日々お仕事させてもらってます。

まずは、正解のない「なんだとおもう?」「なんでだとおもう?」の魔法、ぜひみなさんも使ってみてください。
そこから、お子さんと楽しむヒントが生まれるかもしれません。

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