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長男と次男 7

心を閉ざしながら・・・

高2での文系・理系選択では理系を選び、かつ物理選択になった長男。
実は高1までは生物も教科にあり、中1・2の時の担任だったU先生が、高1最後の試験問題を作られていた。(U先生は隣のクラスを教えていて、長男は悔しがっていた)
その最後の生物のテスト、なんと長男はクラス最高点を叩き出した!
偶然U先生にお会いした時、「最後に長男くんにやられました~!」とニコニコで喜んでくださった。
ずっと長男の不登校の経過を見届けてくださっていた学年主任の先生も「さすが!やりましたね!」とお声がけくださり、長男なりの意地と感謝をU先生に届けたんだなぁと思うと、私としてもすごく嬉しかった。

中1の3学期から中学卒業まで教室にほぼ入らなかった長男は、文化祭や体育祭も参加していなかった。

タイミングとしてはコロナ禍でもあり、学校全体でも行事縮小でもあったので、そこまで『欠席』が重くのしかかるようなこともなかった。
というより、長男は「授業がないのになんで行く必要ある?」という思考になっていたので、高2で行事が復活してきても参加していなかった。
なけなしの体力を進級・卒業のために温存しておきたかったのだとは思うが、あえて交流を断っているようにも私には見えていた。

6月末には修学旅行が予定されていた。
今の感じだと行かないんだろうなと、私もN先生も思っていた。

パソコン部

中学になっても結局教室は怖くて入れなかった次男だったが、クラブには参加することができた。
体育会系はもちろん難しいが、もともとプログラミングが好きで、教室にも通っている次男は、パソコン部を選んだ。
顧問の先生もとても理解のある先生方で、行ける日に参加してくれたらいいですよ!と言ってくださえり、毎日ではないが、週1~2回のペースで放課後のクラブから参加する日ができた。
パソコン部には、学童保育からの友達が1年先輩にいたこともあり(この彼がまた丁寧で優しい!)、人数も少なかったので、安心して部室にも入れたようだ。
クラブに行った日には、顧問の先生から担任の先生にも連絡が入っていたようで、手紙やプリント類をお渡しくださっていた。

その頃はまだ、毎朝中学校に欠席連絡の電話をしていた。
小学校の頃は途中からメール連絡に切り替わっていたので、途中からは楽になったが、電話をするのもそれなりに気を使っていたのかもしれない。
担任のH先生がある日
「お母さん、すみません!もっと早く提案していればご負担も少なくて済んだのに!来られる時にご連絡いただければ構いませんので!」
と伝えてくださった。
全然先生は「すみません」じゃないし、ご配慮いただいたことに本当に感謝しかなかった。

長男と次男、ふたり分の欠席連絡を通勤途中にしていた頃は、結構メンタル削れていた。
電話を切った後、泣きながら会社行ったこともあったな・・・。

きっと今も、欠席連絡のたびに苦しくなる親御さんもいると思う。
私の場合は先生からご提案いただけただけでもありがたかったが、保護者はここで辛さを増やさない方が良くって、もししんどい気持ちを抱えてしまっている方がいるようなら、先生方に一度ご相談されてもよいと思う。
学校や自治体によってルールもあるが「声を挙げないとわかってもらえない」というのであれば、大変でも実際に声を挙げてみても損はないのではないかなと私は思う。
ここを越えるだけでも、親として朝の心の安定感は増すと思うから。

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