見出し画像

次男の修学旅行の話 1

次男が納得して決められるように


5月上旬から、
中3は慌ただしくなってくるらしい。
先日の進路説明会&修学旅行説明会の後、
しばらくして先生から連絡があった。

現時点の進路調査票を出さなきゃいけないとか。
オンラインで通信高校説明会に参加していたので
次男は今、そのあたりを考えている。

また、修学旅行についても
「あと1週間でキャンセル料掛かってくる」
ということを先生が伝えてくださった。
次男にも「まぁもうちょっと考えよっか」
と話していた。

次男はその後も友達とやりとりはしていたが
普段と変わらない風に過ごしていた。
しかし、その期限が近づくと
少し気持ちが重くなってきたようだ。

ある日次男は
「行きたい:行きたくない=4:6かな」
と私に言った。
やっぱり自信がないと言う。
「それはそれでいいよ」と答えた。
その時の本心ではあった。
修学旅行のことを考える次男は
すごく苦しそうだったから・・・

私は長男の時の失敗を繰り返したくなかった。
高校の修学旅行が近付いてきた頃、
長男に「修学旅行なんて行くわけない」と言われ
私が涙が止まらなくなってしまったのだ。
それで後押ししてしまった形になり、
長男は修学旅行に行った。

結果的には友達もでき、
行って良かったと本人も言っているが
それはあくまで結果論。
本来ならば親としては
やってはいけなかったと思っている。

ただ、正直なことを言えば、
教室に入れなくなってからも友達が多い次男は
修学旅行に行けたらいいな・・・と思っていた。
次男の友達は、次男が修学旅行に参加しても
できるだけ過ごしやすいように班分けや座席を
考えてくれていることも聞いていた。

また、
行かないと次男自身が相当後悔しそうだなと
容易く想像もしていた。
長男が修学旅行に行く前は友達がいなかった。
それでも「行って良かった」と言っていた。
だったら、友達がいる次男は楽しめるのでは?と
そんな気持ちがやっぱり拭えない。

でも、ずっと抑えていた。
次男が自分で決められるように。


次男の気持ちが少しずつ・・・


しばらく経っても次男のテンションは低かった。
本人の中ではかなりの葛藤があるのは
ヒシヒシと伝わってきた。

行かないって言うかなと思っていた矢先、
次男が突然
「先生に確認に行かなきゃ」
と言い出した。

放課後、修学旅行のしおりを持って学校に行くと。
「しおりの空欄を書き込みに行くから、
連れて行ってくれる?」

そ、それは、修学旅行に行くってこと・・・?
でも、それを聞きたい気持ちを抑えて
「私がちょっと早退したら18時には中学行けるよ」
と答えた。
「じゃぁ、お願いします!」
次男はハッキリ答えた。

年明け以降、次男はほぼ中学校に入れていなかった。
18時前に次男を拾ってそのまま中学へ。
緊張している次男は相当口数が少ない。

「母さん・・・中までついてきてくれる?」
「いいよー」
ふたりで中学校に入る。
次男は俯いて小走りに走り去ろうとするが
かえって目立つから落ち着いて歩こう、と誘う。

職員室には学年の先生やクラブの先生がいらっしゃり
「おー来たか!ちょっと待っててね」と
声を掛けてくださる。

しばらく待つと、担任の先生が慌ててきてくださり
私も含め3人で相談室に入る。
まずは、家で書いてきた進路調査票を提出、
その後先生が修学旅行の行程をご説明くださった。

先生が自分のために時間を割いてくれていること、
友達が自分が来るのを楽しみにしてくれていること、
みんなと足並み揃えられるように
事前準備を先生が一緒にしてくださったこと。

それらのことで、次男のテンションが
徐々に上がってきているのが横にいてわかる。
嬉しそう。安心した表情。

結果、1時間半ほどマンツーマンでお付き合いいただいた。
本当に先生には頭が下がる。
先生も、次男が修学旅行に前向きになったことを
感じられていた様子。

とりあえず良かった。
提出物も出せて、修学旅行の詳細も聞いて
その日の次男はホッとしたように帰宅した。
その夜、次男の指標は「7:3」になった。

***********************************************

XやInstagramでも発信しています。

カオラkaora X
 x.com/kaora2314?t=W6P6zq7m-Zm36M4KmFhOIQ&s=09
カオラkaora Instagram
  https://t.co/nAdRE4zzpn


もしお気に召しましたらサポートいただけますと、とても喜びます✨いただいたサポートは自己研鑽のために活用致します!