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高佐と揺れる警視庁大好きファンによるハロウィンの花嫁(本編)

長すぎる前フリを終え、だいぶ遅くなりましたがようやく映画本編の感想に入れます。

前回の長すぎた前フリ記事

コナンに出てくる高佐カップルが20年来大好き、304話「揺れる警視庁1200万人の人質」は神回だと思っているファンの、映画「ハロウィンの花嫁」感想文です。

ここからは映画のネタバレを含みますが、感想をまとめると、

高佐ファン?安室さんファン?警察学校ファン?そんなの関係ない!みんなが楽しめる映画だった!

そして、コナンの映画だった!

では、感想に進みます。

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青山剛昌先生描き下ろしイラスト (C) 2022 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会


オープニングに入るまでのアバンがよかった!

「高佐の出番とか、実際ちゃんとあるのか?何だかんだで安室さんがかっさらうのでは?」と戦々恐々としながら観に行ったので、結婚式の場面が早々に終わってショックでした。

・・・というのに、いつもの「俺は高校生探偵工藤新一~」が始まってしばらくしてから気づきました。

それくらい緊迫感あったアバン。結婚式と安室さん達の首輪爆弾シーンが交互に流れて、すごい引き込まれた。

最初こそ、「ええ~ほんとに最初から結婚式なの!?まだ心の準備ができてないよ~」という状態でしたが、すぐに物語の中に入れたというか。

最初のシーンで流れる緊迫感あるBGMの効果も大きかったと思います。今回の映画のサントラの中で一番耳に残った曲。緊迫感とスタイリッシュな感じもあって。

あと、まさかの揺れる警視庁の犯人が早々に爆死はびっくりでした。

最悪安室さんとでもいいよ、何か一言会話してほしかったなあと思いましたが。

オープニング前に、結婚式が終わる&揺れる警視庁の犯人が死んでしまったので、アバンは100点だったがこれあと残り大丈夫かなあと心配になる。

しかし、いつも通りコナンの映画オープニングはテンションが上がりますね。


かっこいい高木刑事がたくさん

映画のストーリーでは「高木刑事が重傷を負ってしまう」と書かれていたので、下手したら後半まで高木の出番はないかも・・・と思っていたから、

かっこいい高木刑事がたくさん見られたのは思わぬ収穫でした。

夜の警視庁の場面で「お嫁さんになっちゃおっかな~」と言い出す佐藤さんに、そこではドキマキしないでビシッと決めるのがいいよね・・・。

「僕が好きで、恋焦がれているのは・・・刑事の佐藤美和子なんだから!」ここで今までの佐藤刑事のカットが流れて・・・ほんとこの場面だけでずっと高佐のファンやっててよかったって思ったわ。

私も子供の頃、まだ2人が付き合いだす前のカッコいい佐藤刑事から入ってて、「大人でかっこいいな~」と思っていたから、完全に「高木・・・!完全に解釈一致だよありがとう!」という感じでした。


そして、やっぱり外せない松田IN高木のシーン。

・会ったことない人を「柴犬とドーベルマンを足して2で割った感じ」という説明だけで完全にトレースする

・かぼちゃの被り物投げて千葉の無事を確かめる

なにこの超有能な人。

高木刑事と松田刑事が似ているという揺れる警視庁のネタを、まさかのここで使ってきたか~!と。

でも最後の「警察に任せろって言ってんだ!」というのは、これ高木刑事の本心からきているよね、刑事としての。

そしてこの高木刑事の刑事としての矜持みたいなものはさ、佐藤刑事とか、さらには伊達さんから教わったものが育っているんだよなぁと思うと、何か受け継ぐというこの映画の根本が現れているような気がしました。

あと最後のほうで、佐藤さんかばって撃たれていたやつね。初見は全然気づきませんでした。だって撃たれてるのにあんなにガンガン動けているのおかしいじゃん・・・。

でもそこがやっぱ無茶をする高木なんだよなあ。事件を解決するというよりは、一般人を守るために自分のことは二の次にする高木刑事が大好きです。

そして、それは佐藤刑事もそうなんだよね・・・。だから仮に佐藤さんがもっと早く高木が撃たれていたことに気づいても、たぶん行動を止められなかったと思う。

高木に死んでほしくないんだけれど、でも警察官として何を一番優先すべきかは一番よくわかるから。

高木を死地に行かせちゃうしその気持ちもわかっちゃう佐藤さんと、佐藤刑事を泣かせたくはないけど、自分の命より優先すべきものがあると思う高木刑事。

そんな2人の関係性が好きです。だから揺れる警視庁の東都タワーの2人の会話シーンも大好きです。

それはともかく。今回は高木、ちゃんと佐藤刑事守れてよかったなと思いました。

コナン時空では映画「瞳の中の暗殺者」で佐藤刑事が撃たれてから1年もたっていないはずだから。

何か高木のことばっか書いているな・・・いや、でもそれくらい満足です!強いて言えば佐藤さんの活躍もう1シーンくらいほしかったかな。

プラーミャとコナン&安室が対峙しているとき、「よし!ドアを開けて突入だ!」と思ってたけど、あとから設定的にダメだったと気づきました笑


ハロウィンの花嫁 場面カット(C) 2022 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

安室さんと警察学校組をうまく入れたなという印象

まずこの人たちが出てくると聞いて、しかもそもそも警察学校組は死んでいる、と考えると、当初の予想では「安室さん大活躍!」映画か「回想盛りだくさん」かと思っていたのですが。

安室さんには爆弾付けて閉じ込めて(ほんと地下のあの安室さん笑う)、警察学校組は1シーンに全員見せ場を集合させて、ストーリー展開がうまいなと素直に感心しました。

ついでにいうと蘭と小五郎の退場のさせ方もいいですよね。キャラクターを落とさず、必要な展開として退場させている。

で、話を戻すと。警察学校組に関してはアニメ視聴で追っているのですが。

生きている松田を見られたのは大満足として、みんなかっこいいなぁとあの短いシーンだけでも思いましたよ。

そんなに警察学校組に対しては思い入れなかったはずなのに。

そしてみんなが活躍したシーンが、死因に関係しているなんて聞いて(松田→爆弾、諸伏→拳銃、伊達→車のドア)。

4人ともそれぞれすごいんだけれど、4人で犯人に立ち向かっていった、あのシーンね。安室さんのラストシーンでもう1回思い出して、今はあの4人のすごさを1人で背負って完璧超人みたいになって、犯人に1人で立ち向かったんだと感じました。

特に今回、一番犯人を弱らせていたのが諸伏の弾丸ってところがいいよね。

あと、萩原研二!1回も本編軸に出てきていないのに、あの存在感がすごかったです。

「思いを受け継ぐ」とか「もういないんだけど、存在している」というのが、個人的に今回の映画テーマそのものなのでは?と思うから。

「もういない萩原が目立っていた」ということに、ちょっとじんときてしまった。

萩原に限らず、小五郎のおっちゃん、白鳥、千葉、由美さん、苗子ちゃんなどの今回ちょっとしか出てこないキャラも、ちゃんとそのキャラの特徴や経歴をつかんでましたね。

だから、コナンのキャラクターや25年以上続く歴史を大事にしてくれた映画だったのかなあと振り返って思います。

「サクラビジュアル」(C)2022 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会


やっぱり主役はコナンなんだよ!そして子供のための映画が名探偵コナン

今回、いろんな人が映画に出ていました。けれど振り返ると、メインテーマと挿入歌補正込みでも、一番活躍したのはコナン君です!

そんなの当たり前では?と思うかもしれませんが、特にここ数年はコナン自体の影が少し薄い気はしていました。やっぱり安室さん(赤井さんもかな?)という人気キャラが出てきたしね。

まあコナン君は毎年出ているし、私が比較する映画は特に初期映画(新蘭メイン)が多いから、仕方ないとは思うのですが。

でも、今回は安室さんと高佐を始めとする捜査一課は直接つながれないので、間をコナン君がメインで動き回っていましたね。

あとは、やっぱり終盤!

プラーミャと対峙するコナン。安室さんが途中で参戦するけど、それまでは1対1なんだよね。

「・・・つか、もうプラーミャって呼んだほうがいいかな!」←ここの「つか」の言い方がイケボでとてもいい!

「江戸川コナン、探偵さ」と、屋上でぐるぐるっとするカット割もかっこいい。14番目の標的思い出したし。

そして少年探偵団もやってきて、みんなで渋谷を爆発から救うシーンね。

少年探偵団がコナンと一緒にまさかの映画終盤で活躍するのは、意外中の意外でした。

でも、彼らがいなかったら無理でしたね、仮に阿笠博士だけだったらどうしてたのだろう?とか思ってしまいますが笑

そして、「コナンくー--ん!」からの、爆音メインテーマBGMからの、コナンがスケボーで満月バックで照らされるシーンからの、「いっけー--ー!」ね。

あのシーン、ほんと映画館で観れてよかったと感じました。

映画を観る前は、「高佐が~安室さんが~警察学校組が~」ってさんざん考えていたけど。

やっぱりこの多すぎる登場人物をふまえた上でも主役はコナンじゃないといけない、ということを思い出しましたね。

コナン君が本当にかっこよかった。

ハロウィンの花嫁 場面カット(C)2022 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

「映画のテーマは『思いを受け継ぐ』とかきっとそんな感じで~」とも書きましたが、年1回のコナン映画として、アニメという枠からしてもそれが全面に出てしまうのはダメなんです。

子供が見ても楽しめる、というかむしろ子供に向けたエンタメ映画でないといけない。「俺は高校生探偵工藤新一~」が毎年入るように、初見でも、「高佐?知らん!」「安室?誰それ?」っていう人が映画だけ見ても楽しめるようにする必要があります。

今年はメイン登場人物が高佐・安室・警察学校組(故人)だったので、正直言うと話はかなり複雑になりそうだなと思っていました。

でもふたを開けてみると、みんなが活躍していて、最終的にコナン君の大活躍ラストに持っていくという、すばらしいストーリーだなと思いました。

巨大ボールをみんなで引っ張って膨らませるって、最初はちょっと安直すぎかな?とも考えたのですが、コナン映画はそれでいいんだと思います。

コナンが活躍して、少年探偵団も活躍していた最後の感じは、自分が子供の頃はじめて映画館で見た「天国へのカウントダウン」を思い出しました。

コナンと少年探偵団みんなで車使ってビルから脱出するシーン。あれもコナンと少年探偵団みんなが活躍していたんですよね。

そういうわかりやすい活躍、舞台は渋谷のハロウィン、ピンクと青の液体という派手な色、まさかの「キミがいれば」、巨大ボール、全員で引っ張るという、まさに映画向けのド派手な活躍が見られた映画。

そして自分が高佐にはまるよりもっと前の、子供の頃を思い出せた映画でした。

ほんと高佐のメイン映画が「ハロウィンの花嫁」でよかったです!

でも、やっぱり高佐ファンとしては、がっつり高佐がメインのテレビスペシャルもいつかやってほしいなと希望を書いて終わりにしたいと思います!








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