見出し画像

春 大地からの恵み

先日、丁度 earth day の日
母の実家を訪問して筍や山菜を摘みました

京都と奈良の境
少し車を走らせれば三重や滋賀
山間のあの場所はいつ行ってもとても静かです


藤や山桜があちらこちらで風景にやわらかな色合いを添えています


うぐいすをはじめ
小鳥の鳴き声がこだまするように響いて
新緑の美しいこの季節は
透き通るような緑があたりに溢れ
植物が生き生きとして
森の力、神聖なものを感じます


上から 山蕗、お茶の新芽、蕨、花山椒



筍掘りなんて多分何十年以来


筍を掘りに裏山に向かうと
山椒の木が花を咲かせていました



日々に忙殺されて
タイミングよく花の時期にこの場所を訪問することがなかなかできないので
私たちにとっても花山椒は久しぶり


花と一緒にグミのように柔らかな若い芽を
姪と一緒に一つ一つ丁寧に摘みます


あの子とそんな風に過ごす時間も豊かでした


さっと洗って乾かして炊きます


その場所にはいつのまにか大きな紅葉が育っていました
緑のタープのような枝を広げたその下に
こぼれ種で生えたお茶が育っていました


左がお茶の新芽  右は蕨と山蕗



あの場所にはあちらこちらに南天や山椒が自生しています
可哀想なのだけど、風通しよくするためにこうした木は伐採します


そのお茶の新芽を摘んできました
そして初めて自分でお茶を作ってみました


さっと蒸して香りを出して
あとは揉んで乾かしてを繰り返します


できた量はほんの少し
だけど自分で作ったお茶は香りも味もとっても美味しかった


これは出来上がった量の半分ほど これで2人用のポットに1杯ぐらい


春という季節にたくさんの恵みを受け取りました


私たちはそうやって「受け取っている」のだということを
そのようにして相互に繋がりあっているのだということを
改めて肌で感じてとても感慨深かった


先日のクラスで earth day にちなんで読んだポエトリーには
「草も木も土も枝も石もそこに育つものも
それらは大地の血で肉で皮膚で骨なのだ」
と書かれていました

それはとても親密な感覚

良い時間を過ごして
その素敵な余韻の中に今もいます

so grateful