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『モーリタニアン』

予告から気になっていた映画『モーリタニアン』を観てきました❗

良かった〜‼️


今年観た映画の中で好きな映画、良かった映画は多数有りましたが、コレは個人的に観なければならなかった映画、観るべき映画の1つだったと感じました。

【あらすじ】

2005年、弁護士のナンシー・ホランダー(ジョディ・フォスター)はアフリカのモーリタニア出身、モハメドゥ・スラヒ(タハール・ラヒム)の弁護を引き受ける。9.11の首謀者の1人として拘束されたが、裁判は一度も開かれていない。キューバのグアンタナモ収容所で地獄のような投獄生活を何年も送っていた。ナンシーは「不当な拘禁」だとしてアメリカ合衆国を訴える。時を同じくして、テロへの“正義の鉄槌”を望む政府から米軍に、モハメドゥを死刑判決に処せとの命が下り、スチュアート中佐(ベネディクト・カンバーバッチ)が起訴を担当する。真相を明らかにして闘うべく、両サイドから綿密な調査が始まる。モハメドゥから届く手紙による“証言”の予測不能な展開に引き込まれていくナンシー。ところが、再三の開示請求でようやく政府から届いた機密書類には、百戦錬磨のナンシーさえ愕然とする供述が記されていた──。



以下、感想はいつものごとくネタバレ有りです😆

予告ではカンバーバッチの立ち位置がわからなかったので、ジョディ・フォスターと対立する役どころなのかな❓ でも絶対ジョディ・フォスターが正義の人じゃん、等と思っておりましたが、2人共に正義の人でした。

と言うか、制服姿のベネディクト・カンバーバッチさん、色気ダダ漏れで「もうアラビアのロレンス継いでエエやん」と思ってしまいました。
さすが英国の至宝様でございます♥
北欧の至宝マッツ様と共に、パ無い艶気♥
シリアスな映画なのに、カンバーバッチが居ることで、至る所で薔薇の花弁と♥が待っておりました(勿論、個人的マナコです)

そしてジョディ・フォスター❗
クチのまわりに細かい皺が出来、唇もすっかり薄くなってしまったけど、その年を重ねた容貌さえ凛々しく美しい。
ややもすればクールビューティーさが、この人は情では救ってくれないかも❓ なんて不安になっちゃかもな弁護士さんに見える。
助手の彼女がモハメドゥの無実を疑った時の「Get out‼️」の冷たいこと💦
私の時間を奪わないで❗なんて言われたら、私なら一生モノのトラウマになりますわァ💦

でも、それだけ頼もしい‼️

その昔『劇場版相棒2』で小野田官房長が、正義なんて立ち位置で違うでしょ的なことを言っていたけど、モハメドゥもナンシーもスチュアート中佐も正義のベクトルは同じ方向に向かっていました。

9.11同時多発テロはアメリカにとって、決して忘れられない、許されない出来事だとおもいます。
日本人の私でさえ(あの煙で阪神大震災を思い出したこともあり)とてもショックでした。
その怒りを収める何かが必要なのはわかります。
でもそれは無実の人を生贄にして良いということではないのは傍から見ているとわかります。
ただ、その怒りのエネルギーに取り込まれた時に、それが正しい情報なのかどうなのかを見抜くチカラがひとりひとりに必要だと思い知らされました。
正直、モーリタニアという国自体知らなかったけど、何となくアラーの神なんて言われると腰引ける感じがしたし、この前観た『梅切らぬバカ』の忠さんが隣に住んでいたら❓ つか、それがわかった時点で隣の家は買わないかもしれない。
そんな差異を認めない自分を突きつけられました。
他人事だから、映画の中だから、ちょっと綺麗事言えるけど、もっとちゃんと考えないと。


結果から言うとモハメドゥは無実を勝ち取ります。
良かったと思えるラストかと思ったら、そこから更に7年の拘束。
合計14年2ヶ月の拘束。
日本でも再審受けられないままなくなる方もいらっしゃるし…

コレは事実に基づく映画なので、エンドロールでご本人の映像とその後の様子が映ります。
モハメドゥさんは拘束の後、結婚され拘束中の手記を発表。
どの国の本もアメリカ政府に消された真っ黒なページが何枚も何枚も続いて、アメリカの闇の深さが怖い怖い💦

モハメドゥさんが拘束されていた、拷問OKの収容所はオバマさんが廃止すると宣言したにも関わらずいまだ存在するそうです。

塚口サンサン劇場のシアター2は重低音が内臓に響くのですが、不穏なBGMに加え、眠らせないための大音量のヘビメタや、頭に布被せられたままの水責め、チカチカ電気なんて数々の拷問を疑似体験して、心身共に結構ヘビーだったのですが、終わった途端にもう一度観たいと思う映画でした。



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