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松下幸之助さん 夫婦仲良くするには

結婚式というものは、一晩で終わってしまいますが、結婚は十年、二十年、三十年かかって築きあげる大きな殿堂であります。夫婦のあり方は、お互いに約束をしたその日だけで決まるというものではなく、死ぬまで努力して、一歩一歩つくられていくものであります。したがって、夫婦ほど“信解”が伸びる機会に恵まれた仲はないでしょう。お互いによく理解しあう、長所も短所も知りあう、そうしてお互いに誠意を信じて、いたわりあう姿があってこそ、よい夫婦であったといえると思います。
 愛するといっても、動物的な愛だけでは、よい夫婦にはなれないと思います。信というものと一つになる愛がなければなりませんが、これは一晩では達成できないのでありまして、何十年もかかることでしょうね。またそれだけに理解も深まってくるでしょう。
 今、円満を欠いていましても、この信解両全を念頭におき、工夫を積んでいけば、必ず夫婦のあいだはよくなると思います。

出典:「信と解」(昭和二十四年二月)『松下幸之助発言集37』より

せっかく出会ったふうふなのだから、いつまでも円満でありたい。相手の嫌な一面も理解し合うことが大切であり成長することが大切だと考えさせられました。


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