【創作小説】まわれ!今川やきくん!アメリカの巻⑼マンガ風
コスト◯にやって来た
人間の親子の話を続ける ペッツのピエロさん。
「その親子は どうやら お母さんと幼い娘さんで、こんなことを話していました」
「ほー!なんだ?なんだ?」
と ワゴンの周りの観客たち。
“
「ママね‥いつもお仕事で 家にいなくてごめんね…って思ってる。だから今日は あなたの好きなものを買って、好きな所へ行きましょう」
「ホントに!? わーい!ママありがとう!そうだなぁ…。私の好きなもの…ペッツと…あと、これにする!」
「それ?」
「うん!これを買って、ママ、早くお家に帰ろう!」
「え? お家でいいの? ふふ…そうね!お家に帰って、ブラウニーを作って、二人で食べながら たくさんお話をしましょう!」
「そうだね!ママ!とっても楽しみ〜!」
”
さらに続けるペッツのピエロさん。
「そして、またある時に、お父さんと幼い息子さんの親子が やって来て…」
「ほー。どうした?どうした?」
“
「今日は ママのバースデーだから、ママをビックリさせような!まずはケーキ、どれにしようか?」
「うふふーん。ボクは決めてるよ!これ!これ!ペッツの隣に置いてある、半分手作りのブラウニー!」
「半分? ブラウニー?おいおい、ママのバースデーだぞ!」
「そうだよ!」
「だって ブラウニーなんて 地味なケーキじゃないか。バースデーケーキには、ならないんじゃないか?」
「んふふ、パパ!ブラウニーって 何でブラウニーって言うのか知ってる?」
「ブラウン(茶色)だからじゃないのか?」
「ブラウニーはね。モジャモジャの茶色い毛が生えた妖精の名前なんだ。みんなが眠ってる間に、色々な仕事をしてくれる妖精なんだって」
「へぇ〜え!ママみたいだな!いつも 食事を作ってくれていたり、部屋を綺麗にしておいてくれたり…」
「そうでしょ?」
「家族が 元気で仲良くいられるのは、ママのおかげだもんな!」
「うん!いつもありがとう!の気持ちを込めて、ケーキを作りたいんだ!」
「なるほど。グッド・アイディアだ!」
「でも、ボクもパパも お菓子なんて作ったことないから、半分手作りのブラウニーを作ろうよ!あとの半分は大好きな気持ちをいっぱい入れれば ママだって きっと喜んでくれるよ!」
「ハハハ!そうだな! ママ きっと大喜びするぞ!楽しみだ!」
「うん!そうだよね、パパ!」
”
「ブラウニーは 地味だけど、みんなを笑顔にしています」
「わー! すごいな!すごいな!」
「今年の優勝は ブラウニー!!」
「ヒュー!ヒュー!」
ドンドン!パフパフ!ワー!ワー!ワー!
*****
「カーーーーーーーーーーーーーーッ!
ブラウニーさん カッケーーッなぁーーーーっ!
しかも妖精だって!?」
「ペーーーーーーーーーっ!」
「オレも ブラウニーさんみたいに みんなを笑顔にする今川焼きになりたいぜーーーー!」
「ヒナちゃんは どうするの?」
オレオくんに突っ込まれた今川やきくん。
キミは笑顔とお笑いを間違えていないか…?
続く
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