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【創作小説】まわれ!今川やきくん!番外編バカンスの巻(10)


ハワイのビーチ沿いにある おみやげ屋さん。

一時は 波にさらわれ フニャフニャになってしまった今川やきくん。

ハリケーンポップコーンさんに 助けてもらい、浜辺で 探してくれていた ふりかけさん達と共に おみやげ屋さんにやって来た。

うっすらと 朝陽が射す店内の棚には、王道マカデミアナッツチョコレートさん達やビーフジャーキーさん達、もちろん ハリケーンポップコーンさんとふりかけさん達も 朝陽に照らされて、ピッカピカに並んでる。


「カーーーーーーーーーーッ!みんな眩しいくらいに カッケーーなーーーーっ!」

「ペッペーーーーーーーーッ!」

「 オレもピッカピカで並んでみたかったけど、ふりかけさんの話を聞いて、元気モリモリ!あんこモリモリ!まるまるモリモリ♪ を もらえたからなっ!」


円いだけに…。


「オレはオレが ピッカピカになる場所を目指して、また旅の続きをすることにするよ!」

「ぺぇぺぇ!ペッペーーーーっ!」

「そして、もっと 粒あんモリモリになって、大好きなヒナちゃんがいる場所へーーーーーーっ!」


え? 肥える気か?
旨そうだがな…。



「今川やきくん!あなたと出会えたことを 私は どこにいても、忘れない!」

「ポップコーンさん!オレの命の恩人!オレも 助けてもらった上に、ふりかけさん達の モリモリ話まで聞けて、めちゃくちゃ感謝だぜ!」


ヘナチョコだって、埃(ほこり)かぶってたって、フニャフニャだって、今を一生懸命 生きれば、自分の芯から誇りに思える時がきっと来るんだ。
ピッカピカになれるんだね。


「カーーーーーーーーッ!ポップコーンさんは 埃を誇りに変えちゃったな!」

「ふふふ。私も やればできる子なのよ!」


「それじゃ!みんな元気モリモリで!」

「ペッペーーーーーーッ!」


「今川やきくんもね!」


「世界一の 粒あんモリモリになるぜーーーーーーっ!しかも十勝産」

「ぺ」




今川やきくん…。
バカンスになったのかい…?

ハハ…まぁ、いーさ。
さて、次はどこの国へ…?


ハワイのバカンス終

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