【創作小説】まわれ!今川やきくん!フィンランドの巻⑸
「栗!? ホーッホッホ!!今川やきくんは 栗を飲みたいのかね?」
「はい!針千本飲む代わりに 栗を飲んだら ボクは 生まれ変わってくる ‘パンダさん月餅 ’ にだって負けないと思いました!」
「パンダさん月餅…とな?」
「中国の 高級月餅たちは、今度はきっと パンダさん月餅に 生まれ変わってくる と ボクは思っています!」
「なぜ 生まれ変わるのじゃ?」
「はい!ボクは 今、世界一のスウィーツになりたくて、世界を回っています!」
「ほほーぅ!それは素晴らしいことじゃな」
「ありがとうございます!だからボクは中国へ行って、高級月餅たちに 挑もうとしました!」
「は、はん。それで月餅たちに 出会ったんじゃな」
「でも!ボクは挑むどころか、高級月餅たちが悲しい思いのままゴミになってしまう話を 聞きました!」
「それは 心が痛くなるような話じゃの…今川やきくんも 話を聞いて、つらかったろう?」
「はい!ボクは たくさん泣いてしまいました!だから!ボクは!中国で、挑む代わりに、自分が今 出来ることをめいっぱいして来ました!」
「めいっぱいして来たか…頑張ったんじゃの」
「はい!でも今は まだ!人間の子供たちに ボクが ダンボ耳に書いた ‘ 月餅たちの願い ’ が伝わったかどうか、分かりません!」
「ほぅ…。ならば、分かるには どうしたらいいのかのぅ?」
「中国で 生まれ変わった パンダさん月餅が デビューしてきたら、人間の子供たちに 伝わったんだ…ってことが 分かると思います!」
「あ!…はーん…。なるほど!なるほど!」
ここで、改めて今川やきくんが空から落としたダンボ耳に なんて書いてあったか、もう一度おさらいしよう。
一枚め
『人間のズルや欲張りのために、高級月餅を買うのは、ちょっと悲しかった』
二枚め
『本当の伝統を願っている月餅たちは カッケー!』
三枚め
『月餅たちが今度 生まれ変わったら、パンダさんの形をした月餅(アヒルの卵入り)がイケると思う』
なーるほど…。
今川やきくんも 頑張ってるじゃないか。
パンダさん月餅…中国で いつかデビューすると いいね!
続く
(分かりやすい文章を表すのに苦戦しております(泣)見苦しいようでしたら申し訳ありません。お付き合い下さり、ありがとうございます)
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