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コーチングを四ヶ月受けてみた。その1

そういえば、私はコーチングを受けていた

このアカウントを立ち上げて早一月以上。最初にぶち上げた記事がこれだった

ので、その後どーしたというのを数回に分けて記録することにした。

受けたコーチングは、割とS(スコシ)F(フシギ)

コーチング、という言葉はネットの海を漂っていて、主にビジネスや自己啓発界隈を中心にブログやツイッター関連でちらほら見かける単語だった。
人生をよりよくするためにはコーチングがいい!というような紹介とともに熱く語る人が多く、常に人生がじわっと後退しているような気がする私には、一時は超絶気になるものだった。
けれどでもね、そこは自己啓発。そのコーチャーで大丈夫かしら?言葉が大げさ過ぎないか?危なっかしいわこの人、という感じでやっている人も多く、そもそも料金設定高すぎん?ぶっとびすぎん?というド庶民&チキンハート。さらに自分が前世はヤドカリか何かかと問いたくなるほど近郊から出ないので、そしてそんなハイカラなものがど田舎に存在しないためマジで機会が無い。
こうして受けたい受けたいと思いつつ、自分の心を一緒に取り扱ってくれる相手をなかなか探せず、いつのまにかコーチングのコの字も思い出さぬ日々を過ごすのだった。

ところが、である。
ぽっかり空いた時にチャンスは転がるとはよく言ったもので、この時私は無職。懐事情はむちゃくちゃ心配だが時間ばかりあるという、求職の焦燥で溜息に埋もれつつも、実際は家事掃除に全ての体力をぶつけるというおかしな日々を過ごしていたのだが、その時たまたま、とある石屋さんの公式ラインが入った。

コーチングのモニターを募集します、と。

石屋と言っても、墓石を売っている方じゃないぞ。
パワーストーンだ、パワーストーン。

ここで好みがはっきり分かれるとおもうのだけれど。

ただ、元はラピュタの飛行石からインスパイアされ割れる石があれば割りまくり光る石を探していつまでも見つからなかった幼少期を過ごし、与えて貰った学研の宝石・鉱物図鑑があれば舐めるようにじっと写真を眺め、侘びさびが好きと言っておきながら実は昔から派手好きの証拠写真として、おもちゃの指輪やネックレス、ティアラまでもじゃんじゃらつけた私(推定5歳)の写真を今でも時々思い出されて語られる身としては。

いいじゃないか、石。好きだ、石。

という派閥に収まる私である。

おまけにパワーストーンは店によっては、ぼってるだろお前・・・・、というところも結構見かけるのだが、そのお店の石はそうでもなく、どちらかというと共通の好きなものがある人たちがゆっくり出されたお茶をのんで、自分がしたいブレスレットやピアスやネックレスやらを作ったり、人が作ったものをいいねぇと眺めていたりと結構のんびりできる場所だった。

そういう店は、実はあんまりないのでは、と思う。

で、そのお店のオーナーさんはカードリーディングもされていて、正月などは特別価格千円ポッキリで見てくれることもあったので、人生を彷徨う私はちょっと受けたりしていた。

占いやリーディング。やらない人は全くやらないし、好きな人はドはまりするジャンルだと思う。

私も一度、物は試しと四柱推命、ホロスコープ、カードリーディング、数秘など受けれるものは受けてみた時期がある。
大体言うことが一緒だと分かったし、結局それで人生をどうするかを決めるのは自分だし、そのお金があったら他に何ができるか?と考えたら重要度が下がるので段々と遠巻きになっていった。

が、人生で起こったサイレントヒル、アゲイン。

霧だ霧。濃霧警報。まじで先が全く見えない。何かしなくてはいけないが、それが何かもわかっているけど、めっちゃ頭の中ごちゃごちゃで行動できねぇ。

え、どうしよう。どーすんの私???

という時に入ってきたモニター募集の通知。

溺れる者は藁をも掴むというが、まじでその時私は川で溺れる小僧だった。色々と逡巡し、財布様とご相談し、ご相談し、ご相談してから、決断。
モニターの枠、まだ空いてますかね?とこっそりひっそりラインをした。

空いてますよ~。

返事は原文では無いしもっと丁寧だったが、ちょっと鬱っとしていた私には割とライトなお返事だった。空いている?マジで?まじか。
受ける。受けます。受けたいです。
割と返信、秒で返す。蠍座の女は妙なところで圧が強い。

石とカード、それと私

多分、私が受けたコーチングは一般的な手法では無いと思う。
対話方式なんだけれど、そこにカードと石を並べてのリーディングが盛り込まれているから、好みは分かれるだろう。
が、受けるのは私である。これでもファンタジークラスタ。ハリポタを古より愛し、最近は『魔法使いの嫁』と『とんがり帽子のアトリエ』に嵌まり、アプリで『黄金のマビノギオン』の更新を常に待ち望む(アーサー王伝説に夢女設定盛り込むとか正気か作者、ありがとう作者)根っからの夢見る夢子、いい加減にせぇよ夢子な気性を持ったかわいそうな人間なので、このコーチング手法は私に大変マッチした。

で、初回。

オーナーは私を見て、
「あ!あの時の!」
鶴です。というやりとりは無かったが、どうも顔と申し込んだ名前が一致してなかったらしく、はっとされた顔をしたのが印象的だった。

そういえば私はこの時大層ぼっちな人間だったため、去年の夏頃から今年の初春に掛けて全力で描き上げた絵をネット以外ではこの人に直接見て頂く暴挙に出たことがある。

いや、ほんとに・・・・あの時の突飛な行動に付き合って頂いたオーナーはお優しいというか、私コミュ症というか・・・。

というわけで、顔を覚えてもらっていたぐらいには何度か通わせて頂いた私のコーチングがはじまったのだが、最初にコーチであるオーナーが語ったコーチングとは何か?という説明を受けた。

コーチングとは
自分が持っている現状と望む結果のギャップを明らかにして、それを埋めるためのアクションマップを作り、実行する過程をサポートすることです。
変わりたいと拮抗する変わりたくないという意識が誰にもあります。
設定したゴールに自分がどのくらいふさわしいと思えているか?を明確にしていきます。
思考で望んでいても、その結果を出さない方が自分らしいと潜在意識で自己評価しているなら、そちらの現実を顕現(意味:はっきりと姿が現れること。また、物事をはっきりとあらわすこと。)する方を体と行動は選択してしまいます。
自分らしいと認識しない限り、永遠に自分らしくないことではなく、慣れ親しんだ自分らしさを選択し、維持しようとします。(説明本文、原文ママ)

なるほど?あれね?潜在意識ね?要は氷山の海から出てるところが顕在意識(自分の意識下)で、海の下のでっかい氷部分が潜在意識(無意識下)っていうあれね?

とにかく頭で望んでいても、自分のイメージ、固定観念によって本来したいはずの行動が出来ないので、それを認識して別の行動をしながらイメージを変えていこうぜってことだよね?で、その目標は自分で決めて、サポートしてもらいながら課題も自分で決めてセッション期間中はずっとやるってことだよね。

わかった。超ざっくりだけど。

初回はとにかく長かった。(120分)
コーチングの説明から始まり、ボイジャータロットというカードを使いながら、出たカードを見て、場合によっては自分で用意された石を並べ、そのイメージを自分で読み取ったり、意味を教えて貰ったりして進めていく。

で、最初に自分の生年月日と年齢から、自分の持って生まれた資質を表すバースカードを出してもらったのだが

それがこちら

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・・・・いや、強すぎない?

今の人生のテーマが、死と皇帝とライオンて。

特に死よ。

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お前。

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かお。



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…重い。重すぎる。蠍座B型寅年という時点で全ての業を背負った印象を拭えないのに、バースカードすら重かった。
せめてタロットぐらい、ファンタジーにエアリーに愛されたい人生だったのに。

そんな、特筆すると『さよならだけが人生だ』『人生は出会いと別れの繰り返し』がテーマな、『ようこそダークサイド、ここは漆黒』といった運命を持つ私が今回四ヶ月に及ぶコーチングで掲げた目標は一つ。

絵の個展をする。

ここで自己啓発な側面の強いコーチングの目標に、収入アップや就職など現実的な目標を掲げないところが夢見る夢子と言われる所以だろうか。

ちょっと挟む私のプロフィール

だが聞いて欲しい。私の略歴。履歴書で絶対書く学歴の項目。あれの最後に、大学の上に美がついていたりするのだ。
有り難いことに、私は親の好意と自分の執念深さで短期間でもキャンパスに齧り付くようにして絵を描き、芸術を学んでいた時期がある。

結局それは物にはならなかったけど。

そして一旦画業から遁走するように離れたけれど。

それが数年前から「絵が描きたいんです」とスラムダンクの安西先生の前でバスケがしたいですと泣き崩れた三井寿のように、というのは嘘だが、やっぱり絵が描きたいとまた絵筆を握り、ほそぼそと絵を描き始めてたりする。
何度か人に頼まれてイラストを描いたり、自分から贈呈させて頂いたり、販売をしてみたこともある。が、個展というようなかしこまったことはしたことがないし、そもそもアレだ。

あんまり自分の絵に価値を見いだせないのだ。

だから、販売するとき価格設定でかなり懊悩した。
SNSでも活動を広めたいのか隠したいのかよくわからず、踏ん切りがつかず幾年。気がついたら自分の年齢に遠い目になる昨今。ちょっと、絵についてなにがしかの目処というか見切りをつけたいのです。

あとメンタル。
せっかく専門的に学んだのに、それは趣味ですかと言われてイラッとくるこのマインドよ。面倒なのは分かるが、でもそういう人多いんじゃないですか、どうですか。

『考えるな、感じろ』とブルース・リーは言ったけど

バースカードを引いたら現在を見るために一枚カードを引く。
さらには、そのカードを見たイメージを用意された石を置いて表現するのだが、最初に数個置くとどうにも体が強張る。喉が詰まる感じがする。
コーチがこれでいいですか?と聞くのに頷きそうになるけど、体の感じがおかしい。
ので、アドバイスに沿って喉に手を当てて苦しくない配置で石も変えてやってみた。

するともう喉も体も楽なんだけれど。

「どうですか?」とコーチの問いに

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「バカみたいですね」と真顔で答えちゃったぐらい、流れるような配置で思考がなかった。

もしかしてこれか?これなのか?

はい、ここで来た「NO思考」がマジでこの後全コーチング回で出てくるキーワードとなるとは私は思いもよらなかったわけで。

そう、私はバースカードの皇帝が示すように超思考型人間。考えすぎて石橋を叩き潰すタイプの世渡り下手なのだが、それが今後の課題にもめちゃくちゃ影響が出る。

課題というのは次回翌月のセッションまでこなす宿題のようなものである。それは四つのテーマ(思考・感情・体(現実)・魂)からカードを引き、それを見て出たイメージで自分で課題を決めるのであるが、この課題、びっくりするほどハードルは低く、しかし、しんどみが強かった。

とにかくちょっと苦手なところをやる。

例えば毎日夜に絵を描くとしてそれを思考で止めないとか、人との会話で相手がどう思ってるのか気になり会話を止めがちになるが続けるとか。

クリアしたらめっちゃ筋肉つきそうな、180度人生変わりそう!なイメージはつかない、しかし地味に苦手な課題だった。

あとは個展開きたいなら画材費用や場所を探すのを週三回はやる。という現実的な行動を求められる課題もできた。

て、私が考えた訳だけど。

そんなわけで課題も決まれば、ここでコーチングセッションは終了だ。いや、マジで長い。ほんとながい。終わったときには無意識にかなり集中していたらしく相当ヘロヘロしていた。出されたお茶が染みこむレベルでおいしかった。

ラインではフィードバックでいくつかの質問を、今回受けてどうでしたか?などの問いを受けたが、そこで返した私の返信はこれ。

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いや、量。

思わずラインが気を利かせて別ページ用意するほどの長文を返していた。
どこまでも超★思考型な私だが、次回のセッションまでなんとか進もうと、あと払った金の元は取ろうと貧乏性を発動し(笑)せっせと課題にいそしむことになる。はずだったのだが。

時は三月中旬。

コロナ騒動が本格化する直前。

思いもよらぬタイミングで現状にCHANGEのカードをひいた私はどうなるか。

それはまた次回。

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