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【読書レビュー】少年H│妹尾河童を読んだ感想

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【 おすすめ度 ★★★★★ 】

▼ あらすじ ▼
胸に「H.SENO」の文字を編み込んだセーター。外国人の多い神戸の街でも、昭和十二年頃にそんなセーターを着ている人はいなかった…。洋服屋の父親とクリスチャンの母親に育てられた、好奇心と正義感が人一倍旺盛な「少年H」こと妹尾肇が巻き起こす、愛と笑いと勇気の物語。毎日出版文化賞特別賞受賞作。(「BOOK」データベースより)

▼ 感想 ▼
確か中学生の時に読んだ作品。

とても面白くて読みやすかった記憶が。やはり今読んでも変わらない印象。

著者の幼き頃の経験を綴ったもので、戦争中とはいえその中にも幸せがあったのだ。当時としては”非国民”的になってしまうであろう、著者の嘘偽りのないありのままの日常が描かれています。終盤にかけて激しくなる戦争で暗くなっていくも、自分の意思を曲げず生きて行く姿が印象的。

賛否両論ありますが、新たな世界を知ることは自分の視野を広げることになりますので1人のエピソードとして戦争中のことを描いてくれたことに感謝します。そして、真実を語らないという意味では変わってない国だなぁと悲しくもなりました。

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