今日のアウトテイク#42「移住なんかしなくていい、移働すればいいだけ ほか」【メンバーシップ特典】(2023-12-30)

<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ
・投稿せずに、いや、やっぱりやめておこう、と思った殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・要するに「伊藤の現在地点」

※noteメンバーシップ「Beyond the Coworking 〜移働の時代〜」に参加いただくと有料記事も全文読めます。

※読んで面白かったらぜひシェアくださいまし。

今日からしばらく年末年始バージョンで。(特に規定はない)


#今日のBGM

#今日のコトバ

未熟な人間は、大義のために気高く死のうとするが、成熟した人間は、大義のために謙虚に生きようとする。
(J.D.サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』)

“The mark of the immature man is that he wants to die nobly for a cause, while the mark of the mature man is that he wants to live humbly for one.”
– J.D. Salinger, Catcher in the Rye

#カフーツ妄念会

昨晩はカフーツの妄念会だった。(妄念会と言い出して、何年になるのかな)

毎年、こんな狭いところに、入れ替わり立ち替わり、いつもの人、初めての人、久しぶりの人、が現れ、それぞれがそれぞれの人生を歩んでいて、ここでまた新しい出会いが起こる機会になっていて、主催者としてはまったく喜ばしい限り。ご参加いただいた皆さん、誠に有難うございました!

時計回りの簡単な自己紹介もそこそこに(毎年、ここで2時間近くかかるので)、別に用意された進行表があるでなく、自然に会話が発生し、席は移動するし、そこかしこで立ち話もはじまり、かと思えばマッサージ施術がはじまったり、60年代ロックがかかったり、それもみんなの声が喧し過ぎてよく聞こえなかったり、あっという間にカオス状態に。居酒屋感というかパブ感というか、コミュニティにはこういうワイワイ・ザワザワ・ワチャワチャ感が必要ですよね。

参加者が持ち寄ったおつまみ(という以上の豪勢なメニューもあったり)を参加者が自発的に配ったり、飲み物を渡したり、洗い物したり、切ったり貼ったり、いや、貼らないが、「WITH」の気持ちでこの場を共有するみんなが、何かしらの役割を、ほぼ無意識に演じる、かつ、コミュニケーションを忘れない、これこそコワーキングという一時だった。

今回、参加者のお子さんが参加されたのもウレシカッた。彼は中学3年生で、4月からとある島に離島留学(入学?)するとか。その彼のこれからやりたいことの話が、これまた奮っていて、オッチャンたちの感動を誘った。ということで、彼が島での生活に慣れてきた頃に、コワーキングツアーで行くことに決定。

ちなみに、おつまみは参加者持ち寄り制にすると、毎年、「茶色いもの」ばかりになったりするのだが(それはそれで美味しいのでいいのだが)、今回は、そのへん、皆さん、気を配られたのか、ぜんぜん違った。
例えば、今までは、こういうのはなかった。センスいい。

聞けば、カフーツのつながりから、仕事を手伝ってもらい、うまくいってクライアントも大喜びという報告もあり、これまた、コワーキングとしてはウレシイ話だった。

この一件は、また、我々も今まで気づいていなかったニーズ(=仕事領域)の存在を知る契機となった。こういう体験を共有できるのも、コワーキングの醍醐味。「コワーキングの5大価値」にも「コラボレーション」ってあるのは、そういうことね。

(写真:河村 知哉氏)

しかし、よく考えると、ここへ来る人の中には、カフーツ開設(2010年5月15日)以前からの付き合いの人もいる。つまり、コワーキング以前の人。かれこれ20年。あー、中には30年近い人もいるなぁ。
スゴイな。
一方で、昨日、知り合ってつながった人も、若干4名、いる。有難い。

「一期一会」という言葉は、一生に一度限りの機会という意味で、 何度も会う機会がある人に対しても、常に「これが最後かもしれない」と考え、そのときを大切にすべき、という教えらしいが、それならぼくは「一期百万会」と言いたい。

すべては人間関係からはじまる。
その機会を大事にしていかないとアキマセンね。

(1:00に片付け終了、おつかれさん)

#AGで

業界には、その業界特有の隠語がある。
昔、ぼくは楽器メーカーの営業マンだったけれど、楽器店に商品を卸す際の掛率を、よく「アーゲーで」とか「ゲーゲーで」とか言ってた。
別に吐き気を催しているわけではない。

これ、ドイツ語で、アルファベットで書くと「AGで」「GGで」。
「A」が「アー」、「G」が「ゲー」。
それが転じて「A」は「6」、「G」は「5」を意味する。
だから、「AGで」は「65%で」、「GGで」は「55%で」ということ。

じゃ、なぜ、「A」は「6」、「G」は「5」なのか?
音楽をやる人なら、判るはず。

#移住なんかしなくていい、移働すればいいだけ

たかだか50歳で、一体、何を言ってるんだろう。と思ったのがこの記事。

ぼくなんか、この人よりうんと歳上だけど、セミリタイアしたいなんて気持ちになったことは欠片もない。
それって死人てことじゃないか。
考えただけでもゾッとする。

移住なんかしなくていいのに。
ただ移働すればいいだけ。
そうすれば、こんなモラトリアムなんちゃらみたいなことにはならない。大企業に長年いると、こういう硬直的な考え方になるのかなぁ。

記事からの推測でしかないが、リモートで東京とやり取りするだけで、ローカル(唐津)に仕事仲間を作らなかったのではないか。だから、隔絶感がわき起こった。それより、地元のコワーキングに出入りして、そこを拠点にして仕事すれば、そんな感情にとらわれることはなかったんじゃないか。

居場所を変えても仕事できる環境を各地に作っていく。
二拠点と言わず、もっと複数の拠点を設ける。
それを、一年のうちに、適宜、移動して仕事する。
だから「移働」。
で、ちょっと疲れたなと思ったら本拠地に帰ればいいのだ。

クワガタ採集とかSUPとかサイクリングって、それ生活じゃなくて単なる余興でしょ。もしくは消費。今の時代、悠々自適とか言ってないで、何か価値を生み出す「カツドウ」と言えるテーマを持たないと、人間、絶対にダメになる。

仕事でなくてもいい。人の役に立つこととか、地域の課題解決につながることとか。一応、いい歳してて、社会人を何年もやってれば、いろいろ思いつくことがあるはず。その中から、自分の役割、自分にできることを見つける。

仕事とプライベートをきっちり切り分ける必要は、もうない時代じゃないかと思う。というか、この人自身、そう書いてるように、やりたい仕事をすればストレスなしで過ごせるので、仕事と私生活がごっちゃでも全然構わない。

実はこの記事で連想したことがある。昨今、よく話題に上る「デジタルノマド」という人たち。彼らにも、どこかこういう影が見え隠れする。

旅はたしかに楽しい。
けれども、なんのために旅するのか。
その向こうに、何を設定しているのか。

旅の過程で、なにか、その地にアンカーを打ち込むような行動に出ているのか、いないのか。
ただ、消費するだけの通りすがりになっていないか。
余計なお世話だろうけれど、しかし、そこがずっと気になっている。

そんなモヤモヤは、バリでも感じた。

ローカルが歓迎するのは消費者ではなく、アンカーを打つ人だ。そこに人間関係を構築すること、それが旅の、本来の価値なんじゃないのかな?

たぶん、この人は、また東京に戻るだろう。
そこが故郷なんだから、それでいいと思う。
で、今度は「移働」することをオススメする。

#出版社ではなく、レーベル

昨日、SHIROWさんと話してて、思わず膝を打った話。

かねて、ひとり出版社として、来年は、久しぶりに出版事業をしたいと言ってるのだけれども、そういえば、5年前か、SHIROWさんとKindle出版の勉強会をやって、あっという間に一冊、リリースしたことを思い出した。なんと、その印税がいまだに(まあ、チャリンだけど)振り込まれてくるらしい。なんでもやっておくものです。

で、ぼくがやろうとしているひとり出版社の特徴は、どんなテーマでもジャンルでも売れそうならなんでも出版する、のではなくて、それぞれが個性を持っていて、その名前だけでどんなテーマのどんな思想や哲学や想いや希望を本にしているかが判る出版社を指す。

そしたら、「それ、出版社ではなく、レーベル、やな」と。あー、そうだわ。

音楽レーベルで例えると判りやすい。
モータウンならソウル。
ECMならヨーロッパジャズ。
NOISEならジャーマン・メタルロック。
みたいに、レーベルでだいたいどんなモノを出しているのかが判る。

なので、ひとり出版社は出版社ではなく、レーベル。納得。

ついでに、そこで出版プロデュースという仕事に話が及んだが、それは全然未知数。でも、レーベルとなれば、する可能性はありそう。どこの音楽レーベルにも名物プロデューサーが必ずいる。あー、それ、やりたい。やりたいことが、またひとつ増えた。というか、そうか、ウェブメディアでは、もうそれやってるな。

ま、夢は大きく。
しかし、「地道」に。「地味」に。そして、「愚直」に、行こう。

ということで、今日はこのへんで。

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