今日のアウトテイク#137「ぼくらは幸せになるために協働=コワーキングしている」ほか【メンバーシップ特典】(2024-04-03)
<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ、殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・コワーキング関連のネタが多め
・要するに「伊藤の現在地点」
※noteメンバーシップ「Beyond the Coworking 〜移働の時代〜」に参加いただくと有料記事も全文読めます。初月度無料です。
春の夜の雨、しとしとと。
#今日のBGM
#今日のコトバ
#スタートアップ向け融資制度が拡充
日本政策金融公庫がスタートアップ向け融資制度を拡充して、融資制度の限度額を3000万円から2倍超の7200万円に拡大したんですと。これ、無担保・無保証人です。いいですね。
しかも、「創業時において、創業資金総額の10分の1以上の自己資金があること」などの条件を撤廃した。ここ大事。ということは、(諸々、審査は当然あるとはいえ)自己資金ゼロでも起業・創業資金を調達できるてこと。
ただし、融資だから返済しなければいけない。当たり前だけど。ただ、返済期間も据置期間も伸びた。ずいぶん、思い切った変更。国としては、それだけ、起業者が必要ということかと。
ついでに、日本の4都市に支援拠点を新設して、スタートアップからの融資相談などを受け付けるらしいが、ここに「ベンチャーキャピタルや民間の金融機関などと協力しつつ」とあるからには、融資ではなく投資についてもサポートしてくれるみたい。
融資より投資、受けるなら、絶対そのほうがいい。
ただし、ステークホルダーは口も出すから要注意。
ぼくはそれより、スタートアップスタジオが日本にもっとできることが必要と思ってる。スタートアップスタジオについてはこれを。
これがあんまり広がらないのはなぜなんでしょうね?
#AIと協働することについて
労働市場動向サイトBloomberryが、アメリカのクラウドソーシングプラットフォームである「Upwork」に掲載されている500万件以上のフリーランス求人において、AIの登場がどれほど影響しているかを調査した結果を報告している。
Upworkで最も人気のある12のフリーランスの職種を取り上げ、2022年11月から2024年2月までの投稿の変化を追跡した。
その結果、ほとんどの職種で求人数が増加しているが、中でもビデオ編集・制作の求人情報が39%増と最も増加、グラフィックデザイン、ウェブデザイン、経理、営業、ウェブ開発のフリーランスの仕事も軒並み増加した。
一方、ライティングの仕事は33%減少、翻訳は19%減少、カスタマーサービスも16%減少している。うーむ。
昨日も、生成AIの文章作成能力のことを書いたが、
もの書き系はAIに置き換えられる可能性は高い、というか、すでにそうなってきているのが判る。ただ(昨日も書いたが)、道具は使いようで脅威にも武器にもなるので、武器になるように仕事のやり方を変えるべき時期に来ているのではないかと思う。
前述のように、ビデオ編集・制作の案件が増えているとは言うものの、AIが画像や動画の生成能力の質を上げるのは間違いないので、そうなるとその領域もライティングと同じ道を歩む可能性は否定できない。
ちなみに、2023年のアップワークの調査によると、フリーランサーはアメリカの労働人口の38%を占め、リサーチ、ブレーンストーミング、コーディングなどのタスクに生成AIを定期的に使用する確率は、他のワーカーよりも2.2倍高いらしい。要するに彼らもまたAIのユーザーなのだ。皮肉なことに。
ちなみに、どんな仕事が増えてるかと言うと、もうダントツでチャットボットの開発だ。ChatGPTとOpenAI APIのリリース以来、2000%(!)も爆発的に増加している。
ところで、大多数の企業は独自のLLMsモデル(大規模言語モデル)を開発したり、膨大なトレーニングデータを使ってチューニングしたりといった複雑なことはしていない。
単に、OpenAIのAPIを既存製品に統合したり、カスタマーサービスエージェントの代わりとなるチャットボットを開発したりする程度。ま、それが「カスタマーサービスが16%減少」につながっているわけだが。
つまるところ、まだクライアント企業も現時点では恐る恐るAIを触ってみる、試してみるという段階もしれない。ただそれでも、海外ではいざとなれば簡単に従業員を解雇できるので、戦々恐々なのは十分伝わってくる。
一方、そうヤスヤスと解雇できない日本では、非正規という誤魔化しが長年続いているが、今後、AIが人間に取って代わるとなると、やっぱり、戦々恐々となるのは間違いない。
だとすると、これも昨日書いたが、AIを敵視するのではなく、自分の武器として使うことを考えたほうがいい。それも早いうちに。多少、不具合があるにせよ、役に立つツールになるのは間違いないのだから。
そして、みんなで使うことでより高性能な武器に改善していく。いわば、ぼくらはベータ版のユーザーテスト参加しているようなものだ。どうせなら、寄って集っていいものにしたい。
これもひとつの協働だ。
#ぼくらは幸せになるために協働=コワーキングしている
で、その「協働」だが、今日、尾道の後藤さんから、このページのことを教えてもらった。とても重要なことが書いてあるので、ぜひ、読んでみてほしい。
県の広報に対する理解を得るのがこのページの目的のようだが、それには「官民の協働」が必要と説く。
その前半、協働とは何かを書いたこの部分、
「住民=公共サービスの受益者が、サービスの本質を理解し、自らがその生産者になること」←ぼくがいつも言う「自治運営型のコワーキング」というのは、こういうことです。
そしてここ。
「地域住民」を「コワーカー(利用者)」、「自治体職員」を「コワーキングマネージャー」と読み替えると、そのまんま意味が通じる。
そうです。ぼくらは幸せになるためにコワーキングしているわけです。そのことを忘れないようにしておきたい。
そして、自分たちのための、コモンズとして、アジールとして、コミュニティとしてのコワーキング運営に力を合わせたい、協働したい。
ということで、今日はこのへんで。
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