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読書記録『神社と神道がわかるQ&A』

こんにちは、神崎翼です。

noteでは主に読書や創作の話をしていますが、ほかにも色々趣味があり、その一つに「ゆるーく宗教を学ぶ」というのがあります(※いわゆる『宗教の人』ではないです。あしからず)。

私は地元が結構な宗教ちゃんぽん地域(徒歩圏内にお寺と神社と教会とその他諸々がある)出身なので、宗教が身近です。とはいえ、教会はともかく、日本の寺社仏閣はコンビニよりも多いという話なので、割とそういう人は多いんじゃないでしょうか?

「その割にあんまり宗教のこと知らないな?」

ということで、図書館やhontoで宗教の本を見かけたら手に取り、旅先で神社やお寺を見たらお参りに行き、ゆるゆる学んでいるわけです。以前に読んだ『世界の宗教がまるごとわかる本』も、創作のネタ集め半分、宗教について学ぶのが半分、という感じでした。本当に趣味です。マジで趣味です。カルトの人間とかではないのです。ミッドサマーは予告でアウトでした。まあもともとホラー苦手ではあるんですけども。それはさておき。

神社と神道がわかるQ&A
(三橋健編/大法輪閣/2008.4)

日本の心を知るために! 神社の境内から、神棚の祭り方、祭りの意味、著名な神さま・神話、そして神道の教え、現代の諸問題まで、素朴な疑問にQ&A形式で答える。【「TRC MARC」の商品解説】(hontoの商品説明より引用)

さて、今回の本はそういう「ゆるい宗教学生徒」にぴったりの本でした。日本で「神様」といえば、まっさきに頭に浮かぶのが神社で祀られている神様、つまり神道の神々です。

しかしながら、「神社って何?」「神道ってどういう宗教?」と聞かれて答えられる日本人はあまりいないのではないでしょうか。そういう方におすすめの本です。

はじめに…三橋 健
第一章 身近な神社…島田 潔
第二章 家庭の祭り…上野 力
第三章 祭りと行事…松尾恒一
第四章 神道の神さま…大東敬明
第五章 神道の神話…新井大祐
第六章 神道の教え…三橋 健
第七章 近現代の神道と諸問題…藤田大誠
コラム ◇門前の名物 ◇占い・願掛け ◇見たい・行きたい祭り ◇神社・神道関係の展示施設 ◇神々の略系図 ◇神道・神社の文献ガイド

基本的には「神社にはどんな種類がある?」「祭りの歴史とは?」という一つの疑問に対して、一ページから数ページくらいの文量で答えていく、という形式で書かれた本です。

個人的に特に好きだった&目からうろこだったのは「神についての「ことわざ」は?」というトピックスに対する回答。

「ことわざ」『古事記』神代巻にもみえる古語の一つ。「こと」は人間の行為、「わざ」は神意のこもった行為を示すもので、これら両方の行為が一つになって営まれる生活の中から、いつからともなく言い習わされてきた教訓的な言葉、それが「ことわざ」(『神社と神道がわかるQ&A』p.188)

ことわざってそんなに古い言葉なの!?

日本語は好きですが、「ことわざ」の言葉の由来にまで意識がいっていませんでした。普段何気なく使っている言葉の一つにまで神様が関わっているというのは、日本の日々に如何に神様仏様が溶け込んでいるかという証明でもありますね。

そのほかにも基本的なことからニッチなことまで、神道や神道に関わる事柄について端的に読みやすくまとめてあるので、神道について少しでも知りたいことがある方・興味がある方はぜひお手に取ってみてください。

それでは今日はこの辺で。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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