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読書記録『副業占い師ブギ 普通のわたしが普通でいられなくなった日』

こんにちは、神崎翼です。
最近占いがプチマイブームで、関連書籍をいろいろ読み漁っています。その中で知ったのですが、副業で占いをする人って多いみたいですね。

というわけで、今日の読書はこちら。

副業占い師ブギ 普通のわたしが普通でいられなくなった日
(高橋桐矢文、不吉霊二絵/2019.12/雷鳥社)

シェフ、モデル、ガテン系、美容師、看護師、精神病院介護士、歌手…さまざまな職業を持つ18人の副業占い師による人生録。赤裸々で波乱万丈なノンフィクションでもあり、占いをはじめたい人に向けてのリアルな実用書でもある1冊。“うさんくさい”というイメージが、読み終えたあとにはきっと、“人間くさい”に変わっていることと思います。

雷鳥社 著書紹介ページより引用

多種多様な「副業占い師」たちへ、どんな人生を歩み、現在の副業・占い師に至ったのか、インタビューした内容をまとめた本です。

サブタイトルに『普通のわたしが普通でいられなくなった日』とありますが、読んだ感想としては「普通じゃない人」が現代社会をサバイバルするために選んだ方法・居場所が占い師だった、みたいな印象を持ちました。

副業に占いが選ばれる理由の一つに、資格が何もいらない点があります。

 占い師には何の資格も免許もいりません。
 売るのは「言葉」ですから、開業資金や運転資金もいりません。
 アフターファイブや週末にバイト感覚でできます。
 本名も顔出しもせずに、ネットでメール鑑定をすることもできます。
 はじめる際のハードルが限りなく低いことが、副業占い師が多い一番目の理由です。

P.18 副業占い師が増えている理由 より引用

私も、できるかはさておいて、名乗ってしまえば明日からでも占い師になれます。学・職業・お金、何も持たなくてもなれるのが占い師という仕事の特徴です。

また、本にはそれぞれのプロフィールも載っていて、電車運転士やら不動産やらホステスやら僧侶やら、本業は実にバラエティー豊かなんですが、プロフィールの「好きな時間」という項目を見ていると、一人でゆっくりする行動を好んでいる人が多いんですよね。「猫を撫でているとき」「落ち着くカフェでひとりゆっくりしているとき」「寝ているとき」などなど。一人で英気を養う時間が絶対に必要な人というのは存在していて、得てしてそのタイプの人は現代社会の枠組みの中では生き難い人が多いのが正直なところ。

何も持っていなくても、世渡りが下手でも、占いができればお金がもらえて、何より誰かの役に立てる。うさんくさくても最古の職業・占い師。需要が完全になくなることもない。占い師という仕事は、一部の人たちにとってはセーフティーネットであり、居場所であり心の支えでもあるんだなぁとインタビューを読みながら考えていました。

いざというときのために私も占いについて勉強しようかなぁ、と考えらせられた本でした。副業について考えている方、占いに興味のある方、一読どうぞ。面白かったです。

それでは今日はこの辺で。
また次の記事でお会いしましょう。

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