『noteではじめる 新しいアウトプットの教室 楽しく続けるクリエイター生活』を読んで、自分のnoteを振り返ってみた。

来月の18日、私がnoteを初めて一年が経ちます。

少し気が早いですが、これまで私のnoteに目をとめてくれた皆様に感謝申し上げます。閲覧、いいね、コメント等々いつもありがとうございます。いつも励みにさせていただいています。これからもどうぞよろしくお願い致します。

思い返してみると、迷走の中で何となく始めたのがこのnoteでした。初めて投稿したnoteを見返すと当時の自分の迷走っぷりがにじみ出ていてちょっと笑います(まあ今も迷走中ですが……)。

そろそろ節目だなーという中で、前から読んでみようと思った本がタイミングよく届いたので黙々と読みました。それがこちら。

noteではじめる 新しいアウトプットの教室 楽しく続けるクリエイター生活
(コグレマサト・まつゆう著/2019.9/インプレス)

多分、note書きの皆さんなら一度は見かけて、その内の何割かはすでに読了済みの本だと思います。なんならnoteで試読版や制作日記が読めます。買うのを迷っている方、ひとまず中身がどんなのか知りたい方、本は読んだけど制作日記に興味がある方、こちらをどうぞ↓

中身はもう、タイトルまんまですね。noteをこれから始める人にも、私みたいにすでにnoteを始めている人にも役立つ内容でした。

章分けはこんな感じ↓

第1章 noteの基本
第2章 テーマとルールを決める
第3章 noteを書く
第4章 ステップアップする
第5章 自分らしくまとめるマガジン
第6章 継続して表現し続ける
第7章 先輩クリエイターに聞くアウトプットの極意

本の感想を語ると、とても丁寧で、また、クリエイターのがんばりや、「やり方は人それぞれ」ということを大切にしている文章だなぁと感じました。数字やフォロワーありきのSNS文化とはまた違うnoteの雰囲気を改めて感じて、「そういえばnoteはそういうツールだったな」ということを思い出させてくれます。初心に帰る意味でもいい本でした。

個人的に、もっと私が深く考えないといけないと思ったのは、第2章チャプター6の、「読者像を決める」という部分。

繰り返すと、noteを始めた当初の私は迷走していました。そんな中で始めたものなので、ぼんやりとこれを書きたい、やってみようということはあっても、「どういった読者に向けた記事なのか」ということは今に至ってなお、ぼんやりしていることに気付きました。

noteを始めた当時から、やりたいことはあまり変わってないです。創作活動をがんばりたいし、発達障がい者としての立場で発信できることはないかと思っています。ここを居場所の一つにして、アウトプットをして、何かにつなげられたらと思います。

となると、アウトプットは自分のためです。書き出すことで成長したいし、どうせ書くなら後で読んで自分の役に立つ文章にしたい。そういう気持ちで、いつも読書記録に貼る本の販売先のリンクはAmazonじゃなくて、自分の使っているhontoにしています。清々しいまでに自分本位だなとも思いますが、noteはクリエイターのためのツールですし、自分の記事の第一読者は自分です。まずは自分のための記事を書くのは、正しいでしょう。

ただ、そうまで考えて、「仮に自分が『読者』だとして、果たして自分はどういう『読者』なのか?」という疑問にぶち当たりました。

くどいですが、書き手としての私は、創作をがんばりたくて、発達障がい者の当事者で、何かをしたくてここでアウトプットをしています。読書が好きなので、最近は読書記録をメインにしていて、創作の糧のための本や、生き方の参考の本、ただただ興味を満たすために手に取った本など、いろんな動機で手に取った本のページをめくって、それを記録しています。

読者としての自分は? 私はどういう立場で、どういう情報を求めて、またどういった記事があれば興味を惹かれてnoteを読むのでしょう。

noteでは自分がいいねした記事を後で読み返せるので、ざっと見返しました。すると、一生懸命書いてくれたんだろうなという熱量が伝わってくる記事と、創作や考え方など新しい情報が載っている記事が大半でした。ついでにいうと、文章構成的には伝えたいことが一つの記事の中でまとまっている記事ですね。

そこでふと、自分が書いた記事の一つを思い出しました。

小説投稿サイトに自分の書いた作品を連続で重複投稿した結果・感想をまとめた記事です。

私はあまり自分の記事を読み返さないのですが、これだけはたまに読み返します。改めて考えてみると、この記事には私が「いいね」を付ける記事と要素が共通しています。つまり、

自分が関心があることに対して
・熱量があり
・情報が載っていて
・伝えたいことが一貫している

記事です。

改めて考えてみると当たり前のことばかりですね。それに至るまでに二千文字かかっているのにびっくりします……。

もちろん、アウトプットすること自体、価値のあることです。例えば「毎週金曜日に創作文章をアップする!」と決めて書き続けていけば、創作技術の向上や作品数の増加につながるでしょう。結果的に読者も増えます。ですが、読者のために書く記事と、書くこと自体にまず価値のある記事は違います。その辺をぼんやりした認識のままで書いていて、どっちつかずの記事になっていたかもしれない、ということに今更ながら気づきました。それを踏まえたうえで、これからどういう記事を書いていくのか、また試行錯誤していこうと思います。

というわけで、長くなりましたが、私みたいにすでにnoteを書いている人間にもおすすめの本でした。いや本当に長い。ここまでお読みいただきありがとうございます。こういう常に迷走している人間ですが、これからもお付き合いいただければと存じます。

それでは今日はこの辺で。
次の読書記録で会いましょう。

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