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読書記録『バビロンの大富豪』

こんにちは、神崎翼です。

創作するにも生活するにもお金がいる、ということで、最近はよくお金に関する動画や本を読んでいます。今日の本はこちら。

バビロンの大富豪「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか
(ジョージ・S.クレイソン著、大島 豊訳/キングベアー出版/2000.3)

富とは、単純な法則を理解し、守れば、いくらでも手にすることができるものである。現代における富の支配法則は、数千年前のバビロンの時代から変わることはない。成功の黄金原則を説いた感動のストーリー。【「TRC MARC」の商品解説】(honto商品説明より引用)

バビロンというのは、ユーフラテス川河畔にあったという古代都市のこと。ちなみにユーフラテス川は西アジアの大河のことで、トルコ、シリア、イラクの3カ国を流れているそうですよ。そのバビロンを舞台に、そこに生きていた人々がお金とどう向き合っていたのかを学べる本です。

本書は、現代ビジネスの極意を分かりやすく解き明かした名著であり、あらゆる人にとって重要な一冊である。(本著裏表紙より引用)
本書に記されている「バビロンの智恵」は、現代においても、そして誰にとっても役立つものだ。人生で成功をなしとげようという志を持つすべての人に、おすすめする。(本著裏表紙より引用)

読んでみて、特に驚いた点が2つあります。

1つが、この本が読み応えのある小説だったこと。実はこの本の存在を知ったのはYoutubeのお金の勉強動画だったのですが、そこで教えてもらったのでてっきり作者主体の実用書と思い込んでいました。しかし実際は読み応えのある寓話的時代小説。「バビロンではこういう人たちが生きていて、私たちと同じようにお金について悩んでいたんだなぁ~」と親近感がわきました。

もう1つが、本気で現代に通じる、しかも誰でも実践できるお金を増やす手法が載っていたこと。特に第1話で真っ先に出てきた「稼いだものは、すべてその十分の一を自分のものとして取っておく」という原則。

「いわゆる先取り貯金じゃん!? 私すでにやってますね!?」

バビロンって、本当に昔の都市です。有名な本だと、聖書に登場します。それだけでも相当昔の国です。その時代に、真実現代で使える知恵がたくさん詰まっていることに驚きました。せっかくなのでもう一つ引用します。

黄金の「七つの智恵」
第一の知恵――財布を太らせることから始めよう
第二の知恵――自分の欲求と必要経費とを混同するべからず
第三の知恵――貯めた資金は寝かさずに増やすべし
第四の知恵――損失という災難から貴重な財産を死守すべし
第五の知恵――自分の住まいを持つことは、有益な投資と心得よ
第六の知恵――将来の保証を確実にすべく、今から資金準備に取りかかるべし
第七の知恵――明確な目的に向かって、自己の能力と技量を高め、よく学び、自尊心を持って行動すべし

この「黄金の七つの知恵」や、「五つの黄金法則」、そのほかいくつもお金にまつわる知恵が登場して、いずれも今使えるものばかりした。寓話的小説だから大変読みやすいし、ある意味基礎的な知識ばかりなので、「お金について勉強したい」と思っている方が読むと、その後の勉強が楽になるかもしれません。私も小手先(株とか、積立とか)のことを勉強する前に読みたかったです……。

小説としてもクオリティ高めだったので、勉強抜きでも面白かったです! 調べてみると漫画バージョンでも出ているそうなので、小説は……という方はそっちでも良いかもですね。

それでは今日はこの辺にて。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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