法医学 死体現象
晩期以前の死体現象は前記事参照
晩期死体現象
自家融解
細胞内酵素による無菌的嫌気的分解
膵臓で最初にみられる
他に胃液による胃穿孔、子宮内死亡胎児などがみられる
腐敗
微生物(腐敗菌など)による分解
色素沈着、皮膚変色
腐敗網:ヘモグロビン血管外漏出、腐敗水疱など
参考)Casperの法則:腐敗の進行度の法則
地上→水中→土中 の順で腐敗進行遅くなる 土中は地上の1/8の速度
特殊死体現象
ミイラ化
高温で風通しがよく乾燥しやすい場所では自家融解や腐敗が停止する
このまま乾燥が進行すると皮膚が褐色・暗褐色調に革皮様化する
死蝋化
水中や湿潤で通気性の悪い土中に置かれると腐敗が進行しない
その状態が1ヶ月以上続くと身体成分が灰白色チーズ状に硬化する
半年~1年ほどで完成する
死体の損壊
哺乳動物、鳥類などによる損壊
ペットや野生動物、カラスなどによるものが多い
昆虫などによる損壊
ウジによるものが最多→ウジの成長度から死後経過時間を推定できることもある
白骨化
腐敗や損壊が進行して軟部組織が消失すると白骨化する
環境により所要時間は異なる
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