感染症学 性感染症
感染症法で指定されている疾患
4類:A型肝炎
5類:梅毒、HIV/AIDS,B,C型肝炎
定点把握→淋菌、性器クラミジア、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ
この中では梅毒が近年増加傾向にある
淋菌感染症・性器クラミジア感染症
尿道炎、子宮頸管炎の原因
精巣上体炎、骨盤内炎症→肝臓周囲炎 と発展していく
放置すると異所性妊娠や不妊症引き起こす
診断:核酸増幅法、グラム染色など
症状
①淋菌性尿道炎
男性の場合は排尿痛、膿性の尿道分泌物などがみられる
女性は自覚症状に乏しく、見逃されやすい
②クラミジア性尿道炎
淋菌性より症状軽いが、淋菌感染症と合併することがある
また、尿道分泌物は漿液~粘液性
③淋菌の他の症状
多発関節炎、髄膜炎
④クラミジアの他の症状
肝臓周囲炎、直腸炎
治療
淋菌:CTRX(セフトリアキソン)・・・セファロスポリンの一種
クラミジア:AZM(アジスロマイシン)・・・細菌のタンパク質合成阻害
お互い合併しやすいので2剤併用することが多い
性器ヘルペス感染症
単純ヘルペスウイルス1,2型による
初発と再発で特徴が異なる
診断:抗原検査、核酸検出、血清反応、分離培養
症状
初発・・・潰瘍の疼痛、圧痛を伴う鼠経リンパ節腫大、頭痛、高熱
再発・・・水疱、潰瘍の限局 初発より軽い
治療:アシクロビル、バラシクロビル
尖圭コンジローマ(ヒトパピローマウイルス感染症)
HPV6,11型が原因の90%
症状:粒状、乳頭状、鶏冠状、カリフラワー状の疣贅が外性器周辺に発生
治療:イミキモドクリーム外用
凍結療法
外科切除
梅毒
近年は女性が増えている
診断:顕微鏡による菌体の検出、梅毒血清反応
症状:1期・・・硬性下疳、無痛性のリンパ節腫大
2期・・・皮膚粘膜症状を中心に泌尿器系、中枢神経系、消化器系症状など
例)飛蚊症、脱毛、消化管潰瘍
HIVなどにより免疫抑制状態だとかなり悪化しやすい
治療:アメリカではベンザチンペニシリン筋注(日本では未承認)
日本ではベンジルペニシリン内服
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