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腫瘍学 画像診断

役割

①病期の診断
②治療効果の判定
③再発や新病変の診断

超音波

長所

ベッドサイズで施行可能
非侵襲的
リアルタイムにみられる
造影剤用いずに血流みられる

短所

骨に囲まれたり空気を含む部位は見えない
術者の技量で描画が左右されてしまう

CT

物体のX線吸収係数を画像の濃淡として表現

高吸収→白く見える(骨など)
低吸収→黒く見える(空気多い)

長所

制限が少ない
検査時間短い(10秒程度)
空間分解能高い
低侵襲
画像が安定し、技量に影響されにくい

短所

放射線被曝あり
コントラスト分解能(病変と正常組織の濃度差)が低い

MRI

核磁気共鳴現象を画像化

高信号→白く見える(高い信号強度)
低信号→黒く見える(低い信号強度)

長所

高いコントラスト分解能
組織特異性高い画像
血管や胆道系の描出
任意断面の撮影
放射線被曝ない

短所

検査制限がある:ペースメーカー、閉所恐怖症
アーティファクト多い
撮影範囲狭い

骨シンチグラフィ

骨代謝が亢進した部位に集積する物質を用いて骨転移を調べる

適応:骨転移検出、骨肉腫、骨髄炎など

PET/CT

PETによる機能情報+CTによる位置情報 により正確な位置を特定できる

FDG(フルオロデオキシグルコース):グルコースに放射能を持つ成分を組み込んだもの
がん細胞に取り込まれることでがん細胞を良好に描出されるようにする

SUV:FDGの集積度を示す
食道、胃、小腸、大腸にも生理的に集積する→SUV5以下
がん細胞→1.5~10以上までさまざま

長所

高いコントラスト分解能
ほぼ全身撮影
代謝情報の画像化

短所

設備が高額
検査も高額
放射線被曝がある
検査時間が長い

FDG-PETの特徴

血糖値、糖尿病、食事などに影響を受ける
炎症の集積:肺炎、腫瘍、肉芽腫、サルコイドーシス
低集積示す悪性病変:胃癌、前立腺癌、原発性肝癌

RECISTガイドライン

固形がんの治療効果判定ガイドライン

客観的腫瘍縮小効果と増悪までの期間を基準とする

薬剤の臨床試験第二相において用いられる

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